うちのウッディもバズももう喋らない【Toy Story 4・感想】
夏になって少し時間ができたので、読書したりゲームしたりしている。欲しいままに物買ってると、気付いたら買ったまま手を付けてない本やソフトが貯まってて…。
つい先日『NieR: Automata』とりあえず通しではクリアしました。
とにかく映像が綺麗、漂白された世界観が綺麗、2Bたちアンドロイドが綺麗。周回プレイによって次第に明かされる真実の残酷すらも美しい。なにより2Bがホントに肉感的なんですわ。
エンディングがA~Zまであったり、まだクリアしてないサブクエストもちょこちょこあるので、シナリオのある部分は一通りプレイしたいと思う。
さて、冒頭の挨拶はここまでということで、今日も映画鑑賞のはなし。
『Toy Story 4』観ました。
9年前・まだアンディの下にいた頃、ウッディとボー・ピープは、雨の中で外に放置されたラジコンカーのRCが流されてしまうところを危うく助ける。だが、その直後にポーは電気スタンドや羊のおもちゃと共に他所に譲られてしまう。
ウッディたちがボニーの下に譲られてから2年、ウッディが遊び相手のおもちゃに選ばれることが少なくなっていた中、ボニーが幼稚園に通うことになる。体験入園を前に不安がるボニーを支えるため、ウッディは幼稚園行きのリュックに忍び込む。幼稚園に馴染めないボニーをウッディが陰ながらサポートした結果、ボニーは工作の作品として先割れスプーンのおもちゃ「フォーキー」を作り出した。
トイストーリーシリーズ、1作目が1995年ともう20年以上続いているんですね。1と2は幼い頃にVHSで何度も何度も観ていた記憶がある。今でもウッディとバズの人形は捨てずに取っておいてるくらいで、個人的にトイストーリーはディズニーアニメの中で一番思い入れのある作品だったりする。
9年前に3が発表されたときにも驚いたのですが、いよいよ4まで続くなんて。PIXAR作品を映画館で観るのも久々だったのですが、冒頭のPIXARロゴに始まり、トイストーリーお馴染みのテーマが流れてくるとそれだけで感慨深い思いになりますね。時間の流れを感じるとともに、変わらないものも感じるのさ。
新しいおもちゃ・フォーキーに世話を焼いたり、ボーと再会したり、新たな出会いがあったりとウッディは今回も大冒険をするのですが、今回はいつもに増して外の世界に出る。なにしろ、今回の舞台としてボーが居る場所、つまりおもちゃたちの帰る場所がキャンピングカーなので、見知らぬ世界がすぐそこにある状況設定になっている。フォーキーはすぐ逃げようとするし。また、誰に所有されるでもない、外の世界に生きるおもちゃたちも現れる。
作中深く感じたのが、今回はウッディたちを「おもちゃとして」よりも「一人のキャラクターとして」動かす色のほうが強いという点。「子どもたちの物である」というおもちゃの在り方から外れたものを描いているだけでなく、おもちゃたちが意思を持って人間に干渉するシーンが多い。勿論「動いている姿を見せてはならない」原則は変わらず守られているが、(おもちゃの機能として備わっている発声ではない)喋っている声を人間に聞かせるという、過去作には数えるほどしかない展開が何度か出てくる。一方で、ボイスボックスが故障していて子どもに遊んでもらえない人形ギャビー・ギャビー(おもちゃ同士で喋れないわけではない)が、ウッディの発声機能を奪おうとする展開があるというのが、先述したものを余計に際立たせる。
ラストにあるウッディの決断、「ボニーのもとを去って、ボーと共に外の世界を生きる」というのが話題になっているそうですが、今までの『1・2』『3』でウッディが経た冒険の経緯を考えると、テーマ性の流れとしては自然だと思うんですよね。(続編ものという作劇上の都合もあるが、)次第に大きくなっていく冒険の舞台、3においては遂にアンディの下を離れたわけで、今回のラストを観てこのシリーズはウッディを外の世界に出したかったんだと納得がいった。先の述べた「おもちゃとしてではなく一人のキャラクターとして」という描き方も、これと合致する。
とはいえ何か引っかかるのも分かる。ボク個人の中のそれを分析すると、その理由はやっぱりこの物語を「子どものアンディの視点」で観てるから(もしくは「観たいから」)じゃないだろうか。1作目から観てると、おもちゃで遊んだ幼少期の経験がある我々にとっては、やはりウッディとアンディの関係性が観ていて一番心地良いんですよ。心地いいから今でもウッディとバズの人形保存してる。
3においてアンディも大学生になり、ウッディはアンディと別れる。時の流れを考えれば当然のことです。でも、観ていてボクはちょっと悲しかった。
そして今回の4ではアンディは回想にしか出てこない。で、当のウッディがアンディのこと引き摺ってるんですよ! こういう描写を観た時、「あ、ボクも今この映画アンディになったつもりで観てるかも」と気付かされた。
でも、一人の人格あるキャラクターとして今回ウッディを描いたとき、ウッディは遂に外の世界で生きることを決める。逆に考えると、3でアンディの下から離したのは今回のラストを見越して多少衝撃を抑えるためだったのかなとか思う。だってアンディとウッディの別れが今回の流れだと、流石に悲しすぎるし…。
女選んで皆と別れたように見える? まあわかるっちゃわかる。
『トイ・ストーリー』シリーズとしてはひとまず今回で最後になりそうな『Toy Story 4』。思うところは人によりけりだとは思いますが、門出のような気持ちで観ると良いですね。
帰って来た【Pokémon GO 7月イベント・プレイ日記】
7月が終わり、つまり今年度前期が終わり。というか暑すぎるんじゃが。梅雨でちょっと肌寒かった期間が長かったのもあって余計に。
学生の方々はそろそろ夏休みの期間、やったぜ。働いてる方々はどんどん暑くなりますが無理せず頑張りましょう…。
暑くなるにつれて外を出歩くのが億劫になってきますが、今日もポケモントレーナーは冒険に繰り出すのです。ということで7月の日記。
先月のポケGO
-
レイドバトル・グラードン
先月から引き続きの開催。じめんタイプの戦力としてだけでなく、やはりここは色違いが欲しいところ。毎日欠かさずチャレンジ!
まさかこの短期間に2体も色違いが来るとは。カイオーガはさっぱりだったので嬉しいですね。
色違いでない個体も「マッドショット・じしん」の型にして、でんきタイプ相手に取っておく。というかマッドショット撃つグラードンの動きがクッソ機敏で笑った。
-
アローラのすがた・色違い実装
そんなにイベントっぽくなかったけど、周りが躍起になって探してたので一応。
アローラのすがた、リージョンフォームと呼ばれるポケモンに色違いが実装されたっぽいですね。それに伴ってアローラのすがたのポケモンが多く出現。何でそんなに他人事っぽく言ってるかって? 出なかったからです。
-
初キラフレンド
イベントでもなんでもありませんが、初めてキラフレンドを引き当てたので。
キラフレンドとは、交換するポケモンが一度だけ確定でキラポケモンになる特殊な状態。大親友(仲良し度がMAXなフレンド)との間に、ギフトの開封や対戦、交換などの仲良し度が上がることを行うことで、低確率で発生するらしいです。
キラポケモンは交換での個体値変化の際に稀に発生するもので、各個体値が12以上、強化に必要なアメが半分になる。特にアメが少なくて済むというのが余りに美味すぎて、最近はキラポケモンしか育ててないまである。
それが確定で出せるとなると、やはりここは貴重なポケモンをキラポケモンにしたいところ。となると、一日に1度しか交換できない「特別な交換」枠の伝説のポケモンを交換したいところ…。
ということで1体目。
ディアルガをキラポケモンに。ディアルガ、「りゅうのいぶき・りゅうせいぐん」の型がドラゴンタイプのポケモンに強いらしいですからね。来たるドラゴンポケモンのレイドの際に活躍してくれることでしょう。
そして2体目。
ギラティナ、ゴーストタイプのポケモンの中では現状屈指の強さを誇り、特にエスパータイプのポケモン相手での活躍が期待できる。ギラティナはかなりの数捕まえていたので、アメも沢山。DPSの高い「シャドークロー・シャドーボール」型にしてすぐに強化しました。
ここで皆がキラギラティナを欲しがったのは、次に迫るレイドバトルのため…。
-
レイドバトル・アーマードミュウツー
レイドバトルLv.5にミュウツーが登場。しかも映画『ミュウツーの逆襲 REVOLUTION』に登場したアーマードミュウツーの姿で。先述のキラギラティナやハッサム、バンギラスで攻める。
ミュウツーは以前にEXレイドで出ていたそうですが、当時ポケGOプレイしていなかったボクとしては図鑑埋めも兼ねて捕まえておきたいところでした。
能力値配分は耐久に寄った感じで、このゲームの伝説のポケモンに求められる性能としてはイマイチっぽいですね。まあ、拘束具つけられた姿ですからね!
今回ミュウツーのアメが結構手に入ったので、通常のミュウツーも是非復刻してほしい!
映画みたヨ
-
7/14 レイドバトル・エンテイ・デイ
ライコウに続き、今回は3時間限りでエンテイがレイドバトルLv.5に登場。今回もレイドバスが5枚配布。今回も色違いが出るという事で、色違いライコウが出なかったワタシ、今回こそはほしい! カイオーガやギャラドスが有利。
例によって今回も新宿でチャレンジ。レイドは新宿に限る。
今回も無料パスに加えてプレミアムレイドパスまで使って数撃ちゃチャレンジ。御覧の通りに今回は色違いが出た! しかも極めつけはこれ。
色違いの上に今回もキラポケモンが作れたので、本当にありがとうございました。
前回同様、今回も時差の関係で翌日もレイドパス5枚が配布。今回は終了時間も含めて予測できていたので、ミュウツー5匹確保してきました。
-
7/21 ミズゴロウ・コミュニティデイ
7月のコミュニティデイは待望のミズゴロウ。ミズゴロウの進化系・ラグラージはみず・じめんタイプという弱点が一つしかないその耐性が原作ゲームでもヤバイ。こっちでもきっとヤバイ。今回実装のレガシーわざ・ハイドロカノンとノーマルわざ・みずてっぽうの組み合わせがヤバい。
梅雨で前もってミズゴロウがそこそこ確保できていたのもあって、今回は事前に何匹かキラミズゴロウを用意して挑む。
-
熊本県復興プロジェクト
2016年に発生した熊本地震の復興プロジェクトにPokémonGOが協力。それに伴って、『ONE PIECE』とのコラボが実施。
ポケモンって他作品とコラボするんですね! しかも漫画作品。その点で凄く驚いた。トレーナーのコスチュームにも麦わら帽子が追加。夏にも丁度いい。ピカチュウのアメもいっぱい集まりました。
そういえば半年前に熊本に行ってました
-
GOロケット団襲来
ポケモンGOにロケット団が登場。なんか「GOロケット団」とか名乗ってるらしいですね。アローラでは「レインボーロケット団」って名乗ってましたけど、なんか最近節操なくない? 春映画のショッカーかな?
「ダークポケモン」と共にロケット団実装はずっと噂されてましたね。
GOロケット団は、強化された「シャドウポケモン」を携えてバトルを挑んで来る。ずっと半分死んでた対戦要素がやっと生きてきましたね。でもシャドウポケモンマジで強いので、高CPのポケモンで殴れ!
バトルに勝利した後、シャドウポケモンのゲットチャレンジが発生。GOロケット団が繰り出したポケモンの1体目を捕まえられるのかな? レイドの様に、バトルの成績や今までの実績で投げれるプレミアボールの個数が増減するので、どんどんチャレンジすると良さそう。勝利報酬のほしのすなも美味い。
シャドウポケモンは「リトレーン」して「ライトポケモン」にすることができる。この際、CPが上昇して各個体値も+2されるという仕様があるのですが、これを利用して…。
こうやって交換してキラポケモンにするじゃないですか。
これをリトレーンすることで、容易に個体値MAXのポケモンが作れる!! つよい!
ま、この仕様すぐに修正されちゃったんですけどね。シャドウポケモンは交換不可になっちゃった。特別な交換枠ならキラポケモンなんて滅多に出ないんだから、そんなすぐに禁止にしちゃうこと無いのに。ロケット団とバトルするうまあじがぁ…。
いきなりAll100完成させといてこの言い草は説得力無いか。いやでも、パーフェクトコラッタ、いる?
-
EXレイドバトル・デオキシス スピードフォルム
EXレイドバトルがデオキシス・スピードフォルムに変更。5月にディフェンスフォルムを捕まえられているので、スピードフォルムもゲットしたい! ということで7月は意識して「特別なレイドバトル」の場所でレイドに参加していました。その結果…。
ということでデオキシスとバトル! スピードフォルムは他2フォルムに比べるとバランスの良い能力値配分、その形態名の通り「すばやさ」の種族値が高い姿でありますが、すばやさのステータスがないポケGOでは低耐久が気になる。レイドで倒しやすいのはいいことですが。
EXレイドのポケモンは捕獲率が高めに設定されているらしいので、二匹目以降はパイルのみでアメを狙いつつ。今日の明日もEXレイドが予定されています。こう毎週貰えると、ちょっとマンネリ化してきたかも…。
今回EXレイドを狙うにあたって色々調べて実践してみた結果、EXレイドを出すコツみたいなのが分かった気がします。長らくプレイされているポケモントレーナーの皆さんには今更な事ばかりな気がしますが、そのうち記事に纏めようかなとか考えていたり。
7月は立て続けにイベントがあって、ずっとポケモンGOしていた気がする! それに毎週ポケGO仲間と会ってて笑う。8月もラルトスだったり横浜Festだったりで、やっぱりずっとポケGOやってそう。
最近は、いつの間にかコスチュームが増えてたのに気付いて専ら着せ替えGOやってる。剣盾の着せ替えも楽しみなんだ。女主人公かわいいし。
「今この時」の祭りを楽しもう【劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer/騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE・感想】
梅雨だ。夏だ。台風だ。
暑いし天気悪いし湿気酷いし、不快な天気が続きますねえ! 令和ちゃん気候シミュレートガバガバですよ。
前回の記事から2週間も空いてしまった。ちょっと色々立て込んでて…。その理由については数日中にここでもお知らせするとして。
更新していなかった間にも、毎週ちゃんと映画館には行っていました。なんてったって夏は映画の季節ですからね!! 特に先週の映画は語りたいことに溢れて仕方が無いのですが、とりあえず今日は今週の映画。夏恒例のアレです。
『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer/騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE』観ました。
例年通り、前半はスーパー戦隊のパート。
6,500万年前、古代人類・リュウソウ族と進化した恐竜・騎士竜は戦闘民族ドルイドンと戦いを繰り広げていた。しかし、地球に巨大隕石が衝突したことで恐竜は絶滅、ドルイドンは宇宙へ脱出した。
現代、宇宙から戻ってきたドルイドンが地球の征服を目論む。それに立ち向かうのが、リュウソウ族の子孫である騎士竜戦隊リュウソウジャーであった。ある時、6500万年前の化石から古代の女性・ユノが現れる。コウたちリュウソウジャーの元で事態を把握しようとするユノであったが、そこに襲い掛かったマイナソーの能力により、ユノとリュウソウジャー5人は6,500万年前へとタイムスリップさせられてしまう。そこでは、地球へ迫る巨大隕石を前に問題を抱えるリュウソウ族の姿があった。
リュウソウジャーはテレビ本編をちゃんと追っていない、というかスーパー戦隊はあんまり観れていないのですが、例年の映画はその程度の知識でも入りやすい導入と、短い尺なりにまとまった良い映画が続いていた印象があった。
それで今回なのですが、いつもに比べてちょっととっちらかってる…?感がある。時間軸メッチャ行ったり来たりするし、敵役の敵対の仕方もイマイチ…。そんでエンドロール観てたら監督上堀内だったので、えっこれが上堀作品…?ってなってしまった。本編ちゃんと追ってる人なら、もっと違う感想があるのかもしれませんね。
それにしても、ルパパト&ビルドの合体、 リュウソウ&ジオウのタイムトラベルと同じ要素が物語のキーになってる映画が続いてるのは意図したものなんですかね。
そして、後半は『ジオウ Over Quartzer』。平成ライダー20作記念作品にして最後の平成ライダーであるジオウ、その夏映画にして真の最終回と謳われている映画作品。あ、映画見る前にWikipedia見ちゃダメですよ。というかこの記事も読むな。最近ネタバレ配慮で一部白字反転にしてるけど。
普通の高校生だった常盤ソウゴ、彼には魔王にして時の王者・オーマジオウとなる未来が待っていた。ソウゴは着実にライドウォッチ、レジェンドライダーの力を集めていた。そんな中、ソウゴたちは戦国時代に突如起きた歴史改変の跡、そして「クリム・スタインベルト」と名乗る男からのコンタクトを受ける。指定された場所に訪れたソウゴと明光院ゲイツは、仮面ライダーマッハ/詩島剛と出会う。
今作は、テレビ本編で未だ「継承」が行われていない『仮面ライダードライブ』編と言える前半パート、そして真の最終回たる後半パートで構成される。
ドライブ編である前半ではレジェンド枠として剛/マッハとクリムが登場。ドライブの歴史消滅の危機を解消するために、ソウゴたちは歴史改変の起きた戦国時代にタイムスリップする。時間を超えた先で、第六天魔王との呼び名で有名な、かの織田信長と出会う。
ここでソウゴたちの行く手を阻むのは、仮面ライダーザモナスと仮面ライダーゾンジス。ザモナスはアマゾンズライダー、ゾンジスはシンやZO、Jをモチーフにしているっぽいのがファンの胸をくすぐる。しかもカッコいい。ゾンジスは変身ポーズもJで、Jはライドウォッチでその力を使うシーンがあった。Jといえばいつものアレ。春映画でよく見た。アマゾンズライダーのライドウォッチも使ってほしかったけど、やっぱ厳しいですかね。
ドライブの力がソウゴに渡る過程であるとともに、史実として伝えられている「信長像」とは全く異なる織田信長の姿、これを描写することで、後半パートへの布石にもなっている。と、それほど尺の避けない状況だったはずにもかかわらず、思い返せば結構濃かったドライブ編。そういえば仮面ライダーに登場した織田信長もなかなか多いですね。MOVIE大戦COREとかゴーストとか。
ドライブライドウォッチを手にして、ついに平成ライダーの力を揃えたソウゴ。彼に衝撃の真実が待つ。
歴史の管理者クォーツァーとして登場するSOUGO。ISSA演技上手いですね。ライダー好きとして知られている彼が仮面ライダーバールクスに変身する。リボルケイン使ってて良いね!
ここから物語がどんどんメタくなってくる。冒頭もちょっとメタかったけど。「平成ライダーは世界観も設定もバラバラで困る」なんて台詞が出てきた辺りでクスっとしつつ、この映画のノリみたいなものが把握できてくる。
クォーツァーの手により、魔王の座から突き落とされるソウゴ。そんな彼の前に現れるのは、「選ばれなかった者」木梨猛。映画見る前にネットニュースで知っちゃってはいたんですけど、実際「仮面ライダー」本家に「ノリダー」が出てくるとなると笑っちゃうし驚きも凄い。ノリダー、ぼくは全く世代ではないんですけど、それでも伝説の企画として認識してますからね。観てた世代のおじさんおばさんなんかはもっと感激したのでは。しかもギャグじゃなくて、ちゃんとソウゴに思いを託す役目を貰えてたのが、歴史的な出来事すぎる。それでもやっぱり東映に今だ投獄されてると考えると笑うけど。
先述の通り、この出演に関しては観る前に知っていて、これ以降どんどんサプライズ出演なんて隙がない展開が続く(グランドジオウの力で普通にレジェンドライダーは戦いに出てくる。彼らに関して言えば、最終フォームに変身していくときの撮り方がメチャクチャカッコいい)ので、まさか最大のサプライズをネタバレ踏んでしまったのでは…なんて戦々恐々としていたけど、そこは流石のジオウ。その程度では終わらない。
いや、まさか仮面ライダーブレンが、いやブレンはなんか出そうな気がしてたけど、まさかゴライダーや舞台斬月からはカチドキ斬月が出てきたり、更にGや漫画版クウガまで! Gなんかは冗談交じりで出てくる出てこないかな言われてたけど、演出込みでちゃんと出してくれるとか例年にあるまじきファンサービス。漫画版クウガに至ってはこんなん予想できる人いないでしょ。
こんな異例のサプライズを重ねてくることからも分かる通り、今回のライダー映画は完全にお祭り映画。メタフィクション的な語り口で、まさに「平成ライダーの最終回」が描かれる。いや、平成ライダーの最終回だからって平成ライダー作品のロゴで攻撃して「平成」とかズルすぎるだろ。その相手が春映画お馴染みのアレなのがまた。常に笑えるシーンが流れるので声が出そうになるの抑えるの大変だった。白倉Pの代名詞である「ライブ感」、後半に関してはその極地みたいな映画で、現在ジオウを楽しめてるこのタイミングで観るには最高のノリで観られる、ぼくの中では良く作用した「ライブ感」だった。
わがままを言うなれば、こんな美味しい題なら2時間でも映画にできただろうし、2時間映画で観たかった…!
ジオウ本編ももう終盤。これを書いてる時点では、エターナルまで出てくるということでやっぱりもっともっとレジェンドの出演を期待してしまう。
ゼロワンカッコいいですね。フォームチェンジで中身見えてて不気味だったけど。
大いなる遺産【Spider-Man: Far From Home・感想】
誰だお前は!?
ということで、そういえば『Marvel's Spider-Man』のストーリーについての感想を書いてなかったので、続編祈願も兼ねて書いておく。
このゲームたのしー!!ってのは書いたけど。
このゲームのスパイダーマン/ピーター・パーカーはヒーローになって8年経ち、研究者として働いている社会人。ゲームのチュートリアルでNY裏社会のボスであるキングピン/ウィルソン・フィスクを倒す(これがチュートリアルなのに結構難しい)のだが、彼が消えたことでNYの悪が蠢き出す。
MJやメイおばさん、J・ジョナ・ジェイムソンなどお馴染みのキャラクターも勢ぞろい。それはヴィランも同様で、スパイダーマンと敵対する有名なヴィラン6人で結成したシニスター・シックスや、その他多くのヴィランが登場する。
シニスターシックスにはこの四人に加えて更にもう2人で出てくるけど、その勢ぞろいするシーンがやはり盛り上がる。E3か何かでやってた発売前のプレイ映像で少し見せてたけど、終盤ストーリーが進んで来た段階での登場もあって熱かった。しかもちゃんと6人全員と闘うんだからもう。
親愛なる友人としてNY中を飛び回り、多くのヴィランと対峙するわけになるのだが、今回のスパイディで特筆すべきは、ピーターとオットー・オクタビアスとの関係性か。
ピーターが勤める研究所の所長であるオットー。学生時代にウェブ・シューターを自作するなど優秀な技術者でもあるピーターは、このゲームでもそのような技術を用いるパートが存在する。その際に上司、恩師として登場するのがこのオットー・オクタビアスであるが、コミックや過去の映画をご覧になった方なら分かる通り、彼は本来ドクター・オクトパスとして有名なヴィラン。そんな彼とピーターが師弟関係にあって仲睦まじくしている…!
「スパイダーマン」といえば…と言わんばかりにピーターを追い詰める展開が続く。後日談であるDLCまでストーリー性バッチリ、しかも動かしてて楽しいゲームなので、是非とも続編をば…! 凄い続きそうな感じでDLC終わったので。VRアイアンマンの方が先に来そうだけどね。
ということで(ということで⁉)、スパイディの話で場を暖めたところで今日の映画。
『Spider-Man:Far From Home』観ました。2D字幕とIMAX3D字幕で。
世界最速公開ということで、エンドゲームに続いて初日0時からの回行ったんですけどね。IMAXでもう1回観てから感想書こうとか思ってたら遅くなってしまった。
というかあの大作映画やって2か月後に新作公開とかMCUヤバくね? こんなハイペースでこのクオリティの映画作れるとか、世界のどこも勝てないでしょ…。
ニック・フューリーとマリア・ヒルが訪れたメキシコの町は酷く破壊されていた。事態を訝しむ二人の前に、謎の男が現れる。同時に町を破壊した砂の怪物・サンドマンが現れ、男はサンドマンと闘い始める。
アベンジャーズとサノスの決戦から少し経ち、サノスによる「Decimation(デシメーション)」を生き延びた人々、5年間消滅していた人々は、未だ混乱を残しながらもなんとか元の生活を取り戻しつつあった。その中でスパイダーマン/ピーター・パーカーはアイアンマンを継ぐ者として周囲の期待を受けていたが、ようやく学校生活に戻れたピーターはクラスメイトのミシェル・”MJ”・ジョーンズに夢中。 ニック・フューリーからの電話も無視して、学校のヨーロッパ旅行でMJへの告白を計画するも、最初に訪れたヴェネツィアで突如水の怪物・ハイドロマンが現れる。スパイダーマン・スーツが手元に無い状況ではあったが、そこにあのサンドマンと闘った謎の男が飛来し、ピーターと二人でこれを撃破する。その後、フューリーの接触を受けたピーターは彼の基地へと連れられると、そこにはミステリオ(=謎の男)、マルチバース「アース833」から来たと言うクエンティン・ベックが居たのだった。
いやあ、あのエンドゲームの後の映画ということで、やはり後日譚としての部分にどうしても期待が行ってしまっていたところだったんですが、エンドゲームではあまり描かれなかったパンピーが対面した指パッチンがちゃんと描かれてたのが良かったですね。凄いギャグっぽい感じだったけど、5年前急に消えた人たちが5年後急に現れたの、怖い。それに伴って消えた人と消えなかった人との間に年齢差が生じていたり、明らかに生活に困窮している人が出ていたり、命が半分消えたことと同様にその半分が突然復活したことについてもやはり混乱は大きい。
この5年のラグによってピーターも思わぬピンチに陥る。年下の少年・ブラッドくんが5歳成長してモテモテのイケメンになっている…! しかもMJを狙ってる! 前作Homecomingを観た我々からして見れば、明らかにMJもピーターのこと気になってるのでぶっちゃけ丸く収まるだろとか思って観てましたけど、ピーターに対してバチバチ対抗心燃やしててこわい。というかピーターやネッドは勿論、MJもベティもフラッシュも先生も皆消えてたんですね…。
ヒーローになりたい前作に対して、今作は学生で居たいスパイダーマン。ピーターはあんましウェイの気ではない若者なので、なかなかMJにアタックできない。「イケてないトモダチ」のネッドがいつの間にかベティとくっついてて唖然としたり。それだけに、ちょっと何かMJとの仲が進展するとガッツポーズが抑えられてないその姿があまりに可愛い。というか演じるTom Hollandが可愛い。キスシーンもたどたどしく清々しくて、こういう洋画久々に観たや。
可愛いといえばMJも今回ヒロインだけあって可愛かったですね。前作ではずっと不愛想で、ラストでMJだって分かった時は驚いたもんですけど、今作は表情豊かだし女の子っぽい仕草が増えてた気がする。
ヒーロー映画的には、ミステリオ、公開前からもう明らかにヒーローとは信じられてなかった(というか宣伝でさえ「彼は本当にヒーローなのか」なんて言ってた気がする)けど、やっぱりヴィランでこの安心感。コスチュームもキャラクターも原作そのまんまで、MCUではなかなか珍しいタイプなのでは。エンドゲームであんなに大スケールの脅威を描いて、今作のエレメンタルズも同じくらいの非現実感で来るのかと見せかけて、実態はホログラムとドローンの複合技術という「もう実現できそう」な正体だったというメリハリも良い。その種明かしにあたってシビルウォー冒頭で登場したB.A.R.F.やアイアンマン1作目のオバディアの部下が出てくるという、ファンの心をくすぐる描写から映画の流れがガラッと変わるのが気持ちいい。ここからがこの映画の本チャンだよ!!ってアピールが凄い。クエンティン・ベックの髭といい、サングラスかけたらトニー・スタークにちょっと似てたのも笑う。と、同時に前作のバルチャーと同様、怖いおじさんに振り回されるというジョン・ワッツ監督作品の特徴も健在。今作は映像効果による部分も大きい。
そう、今作は画が凄かった。エンドゲームの学び(エンドゲームを100%楽しもう【IMAXとDisney DELUXEのはなし】 - うーはここで色々かくつもり)を得て元々IMAX3Dで観るつもりだったのですが、今作は特に3Dで観ると更に凄い。ヴィランがミステリオということで、スパイディをホログラムによる幻惑で惑わしまくるのだが、つまり特撮の化身のようなキャラなわけでIMAX3Dだと迫力が違う。2回目でいつ何が来るのか分かってるのに、幻惑シーンではつい体が反応してしまっていた。
前作でベンおじさん的立ち位置だったトニーがエンドゲームで亡くなったが、今作ではハッピーがその位置にいましたね。ハッピーもまたトニーと親しく、トニーを失った悲しみを共有できる存在。トニーを近くから観てきたハッピーだからこそ、次のアイアンマンになることを期待される苦しみを理解してやれる。エンドゲームに引き続き、メッチャ良い役どころ。ピーターが新スーツ設計するシーンでBack in Black流すシーンは鳥肌がヤバかった。ああ、ちゃんとトニーの魂は受け継がれたんやなって…。ベンおじさんといえば、ピーターの旅行鞄に「BFP」って書いてありましたねえ。
ポストクレジットでタイムズスクエアに「帰ってきた」スパイディ。PS4ゲームっぽい自撮りシーンとかでまたゲームやりたくなったりしてたら、まさかの身バレでJ・ジョナ・ジェイムソン登場。しかもJ・K・シモンズ。ついに、本当にスパイダーマンが帰ってきた…。
ともあれ、この感じならしばらくトムホスパイディがMCUを引っ張ってくれそうで嬉しい。早く! 早く続きを見せてくれ!
『Marvel's Spider-Man』では映画公開記念で劇中に登場した新スーツ2種が追加。記事冒頭で突然ゲームの感想書いたのも、これがきっかけで久々にプレイしたからという理由もある。