うーはここで色々かくつもり

しがない学生。二次元が理想過ぎて三次が見れない。作家になる為日々精進。

銀河のバランス

今更メリークリスマス。

クリスマスは二日前のことですが、皆さんはどうお過ごしだったのでしょうか。まあ、さぞかし楽しくキャッキャウフフしていたのでしょうね。いや、それはイブか。

かく言う私は、新宿で一人スターウォーズ観てました。先週末にも一度観にいったので二回観たんですね。

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そんな感じで、「スターウォーズ/フォースの覚醒」公開に湧くスターウォーズムードというかスターウォーズムーブメントを楽しみながら、思ったこと考えたことをこの場に吐き出していこうという訳なのです。正直ニワカなところも否めませんが、パンフレット読みながら背伸びしてみるのでどうかご容赦を。

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覚醒

いきなりこんなことを書くのもどうかと思うのですが、正直観る前には少しばかりの不安がありました。何故なら、ネット上で不評の声を少なからず目にしてしまったから。勿論、賛辞も同じように見られましたが、やはりマイナスのイメージの方が頭にこびれつく。それにディズニー産という事実も意識せざるを得なかったというのもあります。とはいえ、それに勝る期待もあった。

観た。冒頭のLucas Filmのロゴからクッソ興奮した。二度観た。二度観たのだから、言うまでも無く面白かったのです。過去と未来が繋がった。それと同時に早く続きが観たくなった。

僕の中では、続きが待ち遠しくなったのだから今作は成功だ。と、同時にこの映画は観客側の見方が重要だと思います。それはスターウォーズ全体にも言えることかもしれませんが、それに関して思うことが今回の主題。

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帰還の次のスターウォーズ

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今作を観てまず思ったことは、これは旧三部作の続編であるという確かな実感だった。ハン・ソロやレイア、チューバッカといった過去作の英雄たちのやり取りに、短くはない時間経過、成熟を感じた。ミレニアム・ファルコンによるドッグファイトでファンの心を引き込んだ直後に、突然のハン・ソロとチューイ登場で畳み掛ける。というかハン・ソロカッコ良すぎだろ。お年を召しながらも、佇まいからアクションまでカッコ良い。カッコ良いしか出てこないボキャ貧だ。歴年のコンビであることを強調したシーンに、つい頬が緩む。レイアも年取って、育ちが良くて気の強い婦人といった感じになっていて。若い頃より今の方が歳相応で綺麗なんzyゲフンゲフン 3POとR2も健在。

ミレニアム・ファルコンの操縦席とか銃座とか、標準の表示とかもそのまま。EP6から30年後だけど、XウイングもTIEファイターも、サーマル・デトネーターもマウスドロイドも現役。兵器に関しては、見れば見るほど発見があると思う。

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旧作を観た観客はこんな感じに楽しめるものだったろうが、逆に言えば旧作を観ていなければ判らない映画だなと思う。当然だが、反乱軍と帝国との戦いについて詳しく説明されることは無いし(そんなことされても困る)、旧三部作の知識は知っている前提で話が進む(逐一説明されても萎えるが)。少なくとも旧三部作は観ている必要がある。そのため、テレビでの宣伝に惹かれて試しに~といった風に観るのには向かない作品だ(まあスターウォーズだし火を見るより明らかだと思うのだが)。

この点、ディズニー産だからという不安は僕の中では払拭されたと言える。変にエンターテイメント性を押し出すのではなく、あくまでスターウォーズの続編だということに拘った作品(勿論スターウォーズはエンターテイメント性に富んだ作品だが)。

旧三部作の主人公にして新たなる希望、ルーク・スカイウォーカーは今作では、名前だけは序盤から重ね重ね出てくるが、本人は最後の最後まで登場しない。まあ、ルークの行方を求めるストーリーなのだから、当然だが。この最後に前作主人公がようやく登場するというのが、旧作との繋がりと次作への期待、まさしく過去と未来を繋いでいると言える上手い締め方だと思った。というか、早く続きが観たい。

新トリロジー第一作のスターウォーズ

このエピソード7は制作が計画、進行されている7,8,9の三部作の第一作である。この事実故に、約束された次作への期待も膨らむ訳なのだが、同時に今作はほとんど導入に近い。EP4をなぞるような展開で、今回は後々回収されるであろう謎が提示されまくるが、それらは勿論まだ謎のままだ。この辺もスターウォーズトリロジー第一作だし当たり前だと思うが、初めて観た人にしてみれば頭にクエスチョンマークが浮かんでいるだろう。心配しないで欲しい、皆「?」だ。それ故に、考察し、期待し甲斐がある。

そもそもの謎が、まず主人公だ。砂漠の惑星、ジャクーにたった1人で暮らす女性、レイ。彼女について語られることといえば、「レイ」という名前と、ジャクーで誰かを待っていることだけ。カイロ・レンと面識があるっぽい感じだったけど、その辺りも気になる。映画を観る前はスカイウォーカーの血縁だろうと思っていたけど、その辺りも怪しくなってきたりとね。

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ルークは何故失踪したのか、カイロ・レンの師スノークとは一体何者なのか。フォースに安定は齎されなかったのか、などなど。あれもこれも、次回に持ち越し。ヤバイ、早く続きが観たい。

新世代のスターウォーズ

今作はまさにスターウォーズの帰還とも言える作品だったと思いますが、一方で、これから描かれる新世代のジェダイ、新世代のシス、新世代の銀河を描くための下準備でもあったと思います。

クローン戦争期から銀河を観てきた老翁から「スカイウォーカーの地図」を受け取る、レジスタンスのエース、ポー・ダメロン。「スカイウォーカーの地図」を狙いポーを捕らえる、ダークサイドの戦士、カイロ・レン。そんな戦いの中で戦いに恐怖してポーを逃し自身も逃亡する元ストームトルーパー、フィン。「スカイウォーカーの地図」を持って逃げるBB-8と出会うレイ。スカイウォーカーというスターウォーズを象徴する存在が、彼らをスターウォーズサーガへと引き込みます。

特に、カイロ・レンはハン・ソロとレイアの息子、つまりダース・ヴェイダーの孫、スカイウォーカーの末裔であり、彼自身ダース・ヴェイダーに憧れ、しかし及ばない。スカイウォーカーに囚われる人物です。(カイロ・レンの本名である「ベン」は小説ではルークの息子の名前なんですよねーとか) 彼はライトサイドを断ち切るために、父であるハン・ソロを自ら手に掛ける。いや、ハン・ソロ死んじゃったよホント。観る前はこんな簡単に死んでしまうとは思ってなかった。ここで面白いのが、ベンは自分の中のライトサイドを断ち切ることを動機としていますが、今までダークサイドが個人を誘うものとして描かれることはあっても、ライトサイドに苦悩するというのはあまり無かったということだと思います。

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また、レイはアナキンとルークが使っていたライトセーバーと邂逅し、そこに込められた記憶、自身に秘められた記憶を回想する。このセーバーがレイをフォースの道へと誘うのですが、明暗両方の使い手が手にしたこのセーバーは、レイを一体何処に導くのか。個人的には、ここで大切なのがフォースのバランスだと思うのだが。最後にルーク本人と出会い、ライトセーバーを差し出す。この出会いは一体どういう結果を生み出すのか。

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この2人が次作でどういう道を辿るのか、楽しみすぎて早く続きが観たい。

 

結局あれこれ考えてみても出てくる言葉は「早く続きが観たい」なのだが、もう少し色々書く。

今回のマスコットとして登場したBB-8、球体にR2ユニットの頭部を乗せたような奇抜なデザインなのだが、振る舞いがあざとくて可愛い。フィンのサムズアップにライターの点火で答えるシーン好き。R2D2と並ぶと凄く体格差があったけど、あれはR2がデカイのかBB-8が小さいのか。

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二度目でも笑ってしまった、というか二度目だから笑ってしまったのが、カイロ・レンの未熟さだった。部下の報告に癇癪起こしてパネル切り刻むシーンとか、レイに逃げられキレて叫びながら拷問室切り刻むシーンとか。なんというか、うん。ブラスター止めるシーンカッコ良かったし、頑張れ。

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次作、エピソード8は再来年5月米国で公開、なのだが日本では7月なのだそうで。嘘だろ……。さておき、その前にEP3と4の間の出来事を描くローグ・ワンが来年公開。スターウォーズイヤーズはまだまだ続きますね! 個人的にはクローンウォーズの続きが観たいんだけど、やっぱりムリかなあ?

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May the Force be with you.