夢追い人の記録(5)『あなたがいる世界に私も生きてる』
マシュと歩んできた旅路。それもここで終わり。
来る最終決戦。
固有結界化した空間で人理焼却を完遂させんとするソロモン。主人公とマシュはロマンやダ・ヴィンチ、カルデアのサポートの下で魔術王の元へと駆ける。
立ちはだかるは無尽蔵の魔神柱。彼らを止めない限り魔術王の元へは行けない。が、魔神柱は72の悪魔の概念そのものを依代にしており、ソロモンを倒さない限り魔神柱は消滅しない。
そんな絶望的な状況で現れたのは、これまでの冒険で縁を結んで来た英霊たち。
敵も味方も関係ない。人理修復に立ち会った、未来の人類の「生きる」という意志に触れた英雄たちは、霊長の守護者たらんとその道を拓く。
今までの特異点でも姿を見せた柱たちだが、彼らは人理焼却のためにソロモンが残した種、つまり子孫がそれぞれ定められた時代に顕現したという。レフやマキリたちがそれに当てはまる訳だが、一方で「Fate/stay night」や「2015の時計塔」など、彼らが魔神柱化しなかった世界もあり、また、アマデウスも本来魔神柱になる系譜だと明かす。
各章のサーヴァントのパートは、フランスを除きその章のライターさんが担当だそうで。スマホゲーの制約に縛られていた2~4章のリベンジとばかりにそのライターさんの持ち味が出てて、見たか、と。
この魔神柱戦、期間限定のレイド戦で6(+1)群、計12,000,000(+6,000,000)柱をプレイヤー全員で倒すというもので、始まる前は世界救ったろうと皆意気揚々だったのですが、始まった途端にドロップがおいしいことが判明して、マスター同士の魔神柱争奪戦と化す。あの、丁度クリスマスだったんですが、予定とか無いんですか…?
そしてソロモンと対峙する。明かされる人理焼却の経緯、敵味方の正体。
人理を賭けた数分の、たった数分の攻防。人類悪の光帯が視界を覆う。白亜の壁を残して…。
終幕。終わりを恐れたものたちの試みは、今を生きるものたちにより崩れ去った。
いや、最早多くは語りませんが、最高の冒険でした。これをスマートフォンで出来るなんて。1年前の夏、不安と懐疑と共に始めた時には予想だにしてなかった。復帰して良かった…
いつもの型月と同じく、最後には敵にも味方にも魅力を与える大団円、いつもとは違う色の薄い主人公の見せ方、全身の血を沸かすような出会と瞳を濡らすような別離。型月が築いてきた創作の何たるかの具現というか、ああ、創作したくなる!
特に6章からのきのこのパートがもう、ね。毎章盛り上がっちゃって毎章泣いちゃって。最終章なんてもう全力で泣かしに来てて…。いや、ホントこの一年でマシュやロマン、カルデアの皆の事好きになっちゃったんだなあ。
グランド、ビースト、災厄の魔獣、型月のあっちこっちで見かけるものも今回詳しく描かれて、このヘヴィーな感じを型月に、ひいてはゲームに求めてるんですよってのが…。考察はかどる。
しかもFGOはこれで終わりじゃないと来た。
TYPE‐MOONは次に何を見せてくれるのか、期待せずにはいられない。
にしてもカッコよすぎる。これだから女の子プレイはやめられない
マーリンピックアップ。
円卓最強の騎士が来てくれました。
縁召喚仕事した…のか?
円卓最強の騎士、ランスロット。今作でもメチャクチャ強い。宝具のアロンダイトはビームも撃てるが、剣技の巧いランスロットは相手を斬り付けた瞬間に魔力を爆発させることで、より効果的に打撃を与えるという。ちなみに短髪なのは型月からの指示。