うーはここで色々かくつもり

しがない学生。二次元が理想過ぎて三次が見れない。作家になる為日々精進。

「メッセージ」と「BLAME!」を観た+アマゾンズのはなし

まだ5月だというのにやけに暑いですね。あー暑い。

5月といえば新年度、五月病の時期ですが、今年は特に何にもないなあ、と思ったりしたけども、そういえば年中五月病みたいな性分でした。

季節の挨拶はここまで。

しばらく自由な日々が続くので、ちゃんと創作を志して色々やろうと思う今年2017年でして、その一つとして毎月映画館に行こうと考えておりまし。

f:id:you101611:20170422082312j:plain先月4月は攻殻観ました

さて、そういうことでこの5月は2本の映画を観ました。

まずは「メッセージ」(原題:”Arrival”)。

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地球上の12箇所に現れた謎の宇宙船、これに乗る地球外生命体と言語学者のルイーズが対話を試みるという作品。対話、言語が物語の鍵となっており、序盤から宇宙人との対話、人間との会話により少しずつ築かれていった鍵が終盤にその全貌を表すとき、この作品の全ての描写の意味が分かるようになるというよく考えて作られた映画だと思います。これはネタバレを見てしまうのは勿体ない。

原作はテッド・チャンの「あなたの人生の物語」。こちらはよりSF寄りで、ルイーズの相棒の数学者イアンの役目がより大きくなっているそう。テッド・チャンが中国系アメリカ人というのも、この作品が作られる上で大きく作用していそう。

昼のワイドショーで斎藤工が紹介していたのを見て興味を持ったのですが、いやあありがとう斎藤工

ヘプタポッド(登場する宇宙人)が良い触手をお持ちだったのも好感。7本の触手で、先端が四又に割れて、そこから墨のようなものを吐いて文字を描くのです。これは触手映画と言っても過言ではない。

これは考えながら観る映画です。描写一つ一つに意味があります。映画全体を時系列に関係なく俯瞰して観れば、この映画が何を描いているかすぐ分るでしょう。

 

続いて「BLAME!」。

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弐瓶勉原作の漫画をアニメ化したもの。

BLAME!に関しては「シドニアの騎士」アニメの劇中劇を観たくらいでしか触れたことがなかったのですが、劇場版用に1エピソード切り抜いた形だったのでしょうか。原作読んでから観れば良かったと思ったりもしている。

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人の手を離れ、無秩序に発展、拡張されながらも荒廃した都市。都市を追われ、都市に怯えて生きる人々。人々は空間的にも時間的にも都市により分断されており、それにより壮大な世界の中のほんの一部さえも広く、遠く感じられる世界になっている。台詞の中に「○○階層下」というものが何度か出てくるんですが、調べてみたらこれ「建設者(都市を建設する機械)」が延々と階層都市を築き上げてて、太陽系レベルのサイズになってるんですね。「人間の手を離れた科学」の究極形態のような。

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「セーフガード(都市から人を排除する機械)」が恐ろしかった。こんな能面みたいな顔したのが4足歩行でケタケタ走ってきて殺しに来るし。殺し方も明らかに物理で殴る感じだし。

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シドニアの騎士と比べると、キャラの3DCGモデルが細かくなってるなと思いました。特に髪の毛とか。昨年GANTZ:Oを観て、シドニアとこのBLAME!も観てと、3DCGアニメに惚れだしてます。GANTZ:Oのときにインタビューで読んだのですが、ただリアルに寄せると所謂「不気味の谷」が出てしまう、アニメ絵や漫画絵に近いモデリングをすることでそれを回避するのはアニメファンとしてもとても観やすいなと。

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サナカンさん。弐瓶先生こういう女性に擬態する敵好きなのかな。シドニアの紅天蛾といいサナカンといいフェチいというかエロスを感じるというか。良いよね。

先のゴースト・イン・ザ・シェルもBLAME!もそうですが、知らないせいで語りきれないというのは何とも歯痒い。SFものは設定を理解することでもっと楽しくなるので、いやはやまだまだ勉強が必要なのです。

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ついでに仮面ライダーアマゾンズを語ろう。

アマゾンプライム独占配信で観る機会ないなーと思ってたら地上波放送したのを観たのが第一期でしたが、今プライムで毎週配信してる第二期を偶然友人の家で観れました。

2話でドン引きして3話でまたドン引きした。というか慣れが来ない。一期は地上波用に編集したものを観たのもあるでしょうが、東映特撮さんどんだけ溜まってたんですが。血は出るし内臓は出るし目玉は出るし。ヒロインの回想でここまでやる辺り今度は地上波でやる気無いですよね?

配信でここまでぶっ飛んだ特撮を観られるのは良い場所作りだと思います。だって今の実写作品で脳姦やギロチン描ける場所なんて殆ど無いでしょう。アマゾンズならそれが出来る。というか実写であんなにリアルな脳姦初めて観たんですが。耳から脳みそ垂れてるし。

ゴア演出が印象的過ぎてまずこちらの話になってしまいましたが、ストーリーも相変わらず面白いです。

新たに登場したアマゾンに変身する少年、千翼が主人公。ヒロインは一期に登場したアマゾンシグマの技術を用いた死体のアマゾン、イユ。一期を生き残った人々も続々登場し、悠=アマゾンオメガや仁=アマゾンアルファも話の根幹に関わっています。

一期は「悠がアマゾンとしてどう生きているか(何を殺し、食べるか)」という生々しい話でしたが、二期はアマゾンとは何か、そして「アマゾンと人はどう関係していくか」というテーマであるように思えます。

また、千翼とイユの関係は凄くボーイミーツガールっぽい。血みどろですけど。

やはり特撮なので、戦闘はカッコイイ。一期からと同じくとても野生ファイト。グサッ、ザクッ、シュパーッ。

まだ8話なので続きが早く観たい。観た過ぎてアマゾンプライム契約を検討するレベル。

ドラマとしても特撮としても面白い作品。でも気安くオススメできない作品でもあるなと思う。女性が壁に追い込まれて首元からムシャムシャされるシーンでちょっと興奮しちゃったタチなので、うん。

 

あ、今ニチアサで放送中の仮面ライダーエグゼイドはシリアスな展開とゲーム的な戦闘演出が面白いのでオススメですよ!