うーはここで色々かくつもり

しがない学生。二次元が理想過ぎて三次が見れない。作家になる為日々精進。

僕のヒーロー、貴方のヒーロー【仮面ライダー 平成ジェネレーションズFOREVER・感想】

 月も師走に入ったと思えば、慌ただしく日付は変わって行きますね。もうすぐ大晦日ですよ大晦日。まだまだ今年にやり残したことが多くて悲しい。

 年が終われば元号の変わり目も目と鼻の先。世間では様々な催しに「平成最後の」の枕詞をつけていますね。「平成最後のクリスマス」「平成最後の紅白」などなど、実際は平成が終わってもきっと無くなったりはしない行事ばかりですが、形容の一つ次第で特別感というか、「一枚噛んどけ」感が出るものです。特に経済活動と関わるようなものはそれだけで宣伝になる。かく言うボクも、今度のコミケには「平成最後のコミケ」という修飾に踊って参加しますが。

来てね

 この「平成」という元号は近現代において実は貴重な「終始戦禍のない期間」だったわけで、世俗文化の中でもこの30年で広く伝播し深く発達したものは多いのでは。

 突然何を語り出すのかと思われたかもしれませんが、今回は平成と共に歴史を重ねたヒーローについてのお話。

 「仮面ライダー 平成ジェネレーションズ FOREVER」観ました。

 ライダー映画についてはちょうど一年前に書いたぶりですね。

 平ジェネFINAL以来の記事ですが、あのあとエグゼイドアナザーエンディングも劇場版アマゾンズも劇場版ビルドも映画館で観ました。

 この「平成ジェネレージョンズ」は冬映画で連続していた映画シリーズ。もともと前作ライダーの完結編+現行ライダーの初映画作品という立ち位置で好評だった冬映画ですが、この「平ジェネ」は更に「レジェンドライダー」と称して2作以上前の仮面ライダーも登場して共闘するというサプライズで毎作話題になっていました。

 3作目となるこの「平成ジェネレージョンズFOREVER」では前作ビルドと現行のジオウがメイン。このジオウが平成で再始動した仮面ライダーシリーズの20作品目のライダーであり「平成最後のライダー」ということで、現在放送しているテレビ作品でも過去の仮面ライダーが再登場するというまさに記念作品なわけです。

 この映画では事前の告知で「サプライズがある」という発言がなされており、また出演するレジェンドライダーについても宣伝が無かったので、いつになく東映の本気具合を感じていたのですが…。

f:id:you101611:20181229221349p:plain

入場特典のマグネット。

 いやー面白かったですね…!ライダー映画ですのでメインターゲットの子供たちが楽しめる作品ではあるんですけど、今までの平ジェネ以上に今まで仮面ライダーに触れてきたすべての世代に贈るというか、ファンに向けた映画でした。

  ジオウとビルドのライダーを主格に置いてストーリーが進んでいくんですが、そこで出会う謎の少年シンゴとライダー好きの青年アタル。一見今は亡き春映画でよくやっていた少年枠かと思ったら、これがこの映画の煽り文句「仮面ライダーを愛してくれたあなたへ」に深く関わるんですよね…。この映画、どの作品に思い入れがあるかで感動するポイントが違うかもしれませんが、少なくともこのシンゴとアタルの行く末には仮面ライダー好きとしてウルッと来るものがあるでしょう。

 ジオウ組は普段からクロスオーバーやってるだけあっていつものジオウ。ビルド組はVシネマのクローズ公開前に観たいの観れたなあ感あった。相変わらず戦万濃度が濃すぎる。グリスの猿渡一海。

 敵のキャラも良い。主にストーリーを動かす要素として機能するアナザー電王、ギミックで魅せるアナザーW。Wの方はちょっと薄味だったけど今後TVシリーズで再登場したりするのかな? アナザークウガ、情報初出しのときは驚きましたけどジオウがテレビの方で定期的にタイムマジーンによる巨大メカ戦をやっているのもあって有りに思えてくる。それにあれだけ大きいのでライダー全員と相対してもライダーリンチ感が無い。その結果あのライダーキックが生まれたと思うと…。九郎ヶ岳遺跡まで出してくるんだからズルい。スーパータイムジャッカー・ティードも怪演。

 歴代平成ライダーのオマージュ・小ネタも満載で、ライダーを知っていればいるほど楽しめる作品でした。少年時代、僕らのヒーローだった仮面ライダーが蘇る。

 

以下、含ネタバレ

 

 

 何より野上良太郎登場には驚いた。しかもシブヤの方じゃなくて…東映やればできるじゃん…。隣の席の女性泣いてたし。直前に凄い思わせぶりな演出をしてくるのでどうせ顔は映らないんだろうとか思ったら、もう。

 翔一くんも変身後の声が賀集利樹新録で初ライダーがアギトの僕は嬉しいのですが、手刀からなんか変な光の刃出してて草。まあライダーチョップですし、アギトグランドフォームならやりそう。何よりライダーキックを最後の演出に温存するためだから…。

 そうですライダーキックですよ。こういう映画だとありがちなのは全員一斉に飛び上がってライダーキック、これは正直もう食傷気味なのですが、今回は違う。ウィザード最終話のあれをもっと豪華にしたような、いろんなアングル、いろんな組み合わせで巨大な敵に対して効果的にダメージを与えていく。これに盛り上がらない筈がなかった。

 

 今回の映画も、今放送しているジオウも良い感じなので、平成ライダーの締め括り、そして今後に向けての動きが楽しみ。次はVシネマクローズの先行上映に行くつもり。というか、ジオウ補完計画は結局もう終わってしまうのだろうか。結構好きなんだよなあアレ。アレのためにTTFCに入り続けているのある。