夜の蝶【Fate/stay night [Heaven's Feel]Ⅱ.lost butterfly・感想】
(1/19改稿)
冬の夜。音無き風が首を摩る。冷たさの匂いが鼻孔を駆ける。
心地良さはあらねど妖しい魅力に惹かれる、黒い暗い寒空の下。
深い夜が未知の世界で無くなった丁度その頃、僕はある作品に出会いました。
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「Fate/stay night」という作品は僕の中でようやく拓けてきた夜の世界の魔力に見事にマッチするものでした。特にこの劇場版のテーマBGM「運命の夜」は、数多くのリメイク、外伝が出た今現在のFateシリーズの中でも「聖杯戦争の夜」というイメージに強く結びついている曲です。
Fate/stay nightにおいて10年の歳月を経てようやくアニメ化される桜ルート「Heaven's Feel」。その第二章、lost butterflyが遂に公開されたので観に行きました。今日はそのお話。
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あまりに楽しみにしていたので、公開日0時からの最速上映に足を運びました。
もう10年前の原作の作品にネタバレが云々言うのも変な気がしますが、とりあえずここではネタバレしない感じで。
すべてが1作目よりパワーアップしていました…。桜は可愛いし戦闘シーンはバーサーカーもセイバーオルタもバケモンだし桜はエロいし大河が凄い良いムーブするし桜はエロいし…。でも、何より作中を流れる耽美で妖艶な雰囲気に垣間見える異常さ、奇怪さ、これが次第に顕在化し、肥大化していく様子は正にかつてFateに見た魅惑をJAGGYらせることなく劇場サイズで出してきた!
しかし、それに相対する士郎は今までの2ルートとは違う道を選ぶんですよね。「人間のフリをしたロボット」とも形容される士郎がここに来て人間っぽいバグを見せてくる。ヒロインの桜もそうですが、映画の中の生が真に迫っている。
これは桜の映画でもありますが、同時に衛宮士郎が一人の人間になる映画でもある。
もう、これ以上ネタバレ無しで語るの我慢の限界だから、皆観て…。観れ。そして早く第三章観たい。
通常版買っちゃったけどドラマCD目当てで限定版も買いそう。
第一章も結局4,5回映画館で観たんですけど、今回も入場特典コレクターになりそうですね…。