うーはここで色々かくつもり

しがない学生。二次元が理想過ぎて三次が見れない。作家になる為日々精進。

映画を観てました(2)【Chơi Vơi(邦題: 漂うがごとく)・感想】

↑からの流れで書いてます。

 ああ、もう春ですね。4月、新生活が始まった方も多いのでは。桜の花の下で新たなスタートに心躍らせる人も、不安で死にそうな人もいるでしょうね。ぼくは後者の気持ちの方がよくわかる。ぼくは今のところはまだノー天気でいられそう、きっといられるまだ。ということで春の新生活ネタをここで消費したことに一抹の不安を感じつつ。

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花が咲いてる花見もしました

  あ、MCUの話をまたしよう。MCU面白そう…でも作品いっぱいあってよくわかんない…とかあると思う、ぼくがそうだった、そこで。

 Huluではアイアンマンとハルクが観れるぞ!あときっとEndgame上映始まったらまた特集で沢山観れるぞ!

 Netflixではホームカミングが観れる…⁉これ一番ビックリした。

 アマプラでもアイアンマン1作目は観れる。

 最近知ったんですけどディズニーもこういう配信サービス始めたらしいですね。HuluとかMCU作品観る為に入ってるようなもんなんですけど、料金とか見るとこっちのほうがいいかも…。

 面白そうなのから観て行けば、気付いたら全部観てるから大丈夫だ!

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楽しみすぎるんじゃがー!

 イイ感じに好き勝手書いたのでそろそろ観た映画の話します。

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 「Chơi Vơi(邦題: 漂うがごとく)」観ました。これはなんとベトナム映画。

 この2か月間アホみたいに映画観ていたら、ふらりと行ける映画館のめぼしい映画大方観てしまってどうしようかなと思っていると、偶然広告記事(https://movie.walkerplus.com/news/article/183916/)を見つけて出会いました。調べたら新宿のK's cinemaでしかやってない!こういう小さな映画館でしか上映していないような知る人ぞ知る映画、沢山あるんでしょうね。映画を愛好するならこういうのもチェックしていくべきかも…。

 ベトナムハノイ。結婚式を挙げた新婦のズエンを余所に、結婚初夜にも関わらず夫のハイは酔い潰れて眠ってしまった。それ以来、子供っぽく母親も過保護なハイと触れ合うこともない結婚生活が続く。それでも親友のカムにズエンは、ハイのそんな「無垢なところが好き」と言う。だが、カムの頼みでカムの知人、トーに出会いその場で襲われたことで、ズエンの心情は一変する。

 「襲う」なんて剣呑なワードが出たことからも分かるように、官能的なストーリーラインの作品なのですが、そこは社会主義国ベトナム。性表現に関しても検閲が入るようで直接的な描写は一切ない。精々唇を奪うか、足を摩るぐらいで「それ」を表現する。

 そんな中で女性視点での「性」を描くという試み。そこにはオブラートに婉曲を包むように「刺激」を描くことで、かえって熟成された薫りを醸し出すような味わいがある。契りを結んだ相手とは異なる男に身体を触れられることに、拒否したいズエン。拒否しなければならないのに、その男は夫が与えてくれない実感をくれる。トーと逢瀬を重ねる度に表情に影を増すズエンであるが、それと共に艶やかさも増していく。元々が美人な女優さんなだけにヤバイ。

 昼ドラみたいな話(昼ドラちゃんと観たことないけど)なんですが、下品な感じがしなかったのはやはり「描かないで想像させる」という方策の粋。勿論エロティックな感は感じたけど、それも想像させられた部分が大きい。あとは、あくまで「それ」に溺れるまでの過程を描く作品なのもあるかも。

 「それ」に近付いていくズエンの姿を描くのが作品の主であるが、それに対するように印象的なのが夫のハイ。これが全くの無知、完全に子供で、なんで結婚したんだ?これに構う母親もなんで結婚させたんだ?と思うところはあった。その辺はベトナムの文化的なところもあるかもしれないが。故にズエンが満たされないことになったのであるが、端的に言ってしまえば不倫物であるのに単純にズエンを否定してしまえる物語になっていないのが、この映画を100%楽しむには「人生経験」が必要だと感じる所以である。

 「それ」とか「人生経験」とか逃げに入っている?うん。この映画を観てもうちょっと含蓄のあることを言える大人になりたいな、というので締めたい。ただエロかったー、じゃ良い映画の観方とは言えないよ、ねえ…?

 ベトナムという異なる国の、普段なかなか触れない文化の映画で、かつ満ち足りない女性の想いを描く、他者体験の100分でした。こういう映画は咀嚼するのが難しい。

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映画の後のスイーツ

 それにしても、特徴的な映画を上映している映画館だけあって、上映前の予告のラインナップもかなり奇抜でした。いきなり政治色満載の映画で、こういう映画もあるんだ…と知らない世界を見る。映画刀剣乱舞のときも思いましたが(この流れで並列さすな)、自分の馴染みのない作品にチャレンジするのも大事だし、楽しい。

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エスローいました。弐瓶作品といえばシドニア3期待ってる

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四月馬鹿、今年は忙しかったなあ

 最後に、平成最後の4月5日おめでとう。