GWなのでシド・ミード展
令和が始まり、5月が始まり、そしてゴールデンウィークが終わりましたね。
ぼくのゴールデンウィークは家族が旅行土産に買って来た秩父名物「わらじカツ」を食べるだけで終わりました。休みが…無かったんだよなあ…。
連休に遊べなかったのを忸怩たる思いでいたのですが、ようやく時間的にも金銭的にも余裕が出来たので行ってきました。
「シド・ミード展」に行ってきました。アーツ千代田3331での開催。
シド・ミード、といえば多くの方がご存知と思いますが、スタートレックやブレードランナーなど多くの作品のデザインに参加した工業デザイナー。近未来的なフォルムのカーデザインも目にしたことがある人多そう。ガンダムファンであるボクとしては、∀ガンダムのメカニックデザインやZガンダムのポスターなどで知りました。
展示は大別してカーデザインをはじめとしたオリジナル作品と、映画作品のデザインスケッチ・イラスト、そして日本のアニメである「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」における作品の3種を展示。
先述の通りボクはガンダムファンなので∀の原画を一番の目当てとして観に行ったのですが、どの作品も端から端まで細かく描き込まれててついつい凝視してしまうものでした。デザインの勉強とかしてるわけじゃないので上手く表現できないんですが、どの画にも世界観というかストーリーというかそういう生きたものがあって額縁の外側も覗いてみたくなるというか…。
そして個人的に一番の見所はやはり∀ガンダムの展示。シド・ミードがデザインした∀ガンダム、スモー、ターンXなどの原画やポスターの原稿などがありましたが、描き込みが凄いのとデザインの意図が僅かながら理解出来る(ボク程度ではそれでも半分にも及んでいないだろうが)気合いの入った展示で何度観ても見飽きない。かの有名な∀ガンダムデザイン時の富野監督らとの折衝に関しても、シド・ミードの視点での解説映像が上映されていてクスリ。
『∀ガンダム』の主人公ロラン・セアックを演じた朴璐美による音声ガイトに加えて、スマートフォンを使ったちょっと変わった展示も興味深かったです。
普段デザインに関わりがなくとも、関心のある作品のデザインというだけで十分に行く価値のある個展でした。貴重な原画がただ観られるだけでなく、画の中に広がっている世界を考え、想像するのが楽しい。天才の頭の中が少しでも覗けたような気がする。
この「シド・ミード展」はアーツ千代田3331で5月19日まで開催。