うーはここで色々かくつもり

しがない学生。二次元が理想過ぎて三次が見れない。作家になる為日々精進。

「今この時」の祭りを楽しもう【劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer/騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE・感想】

 梅雨だ。夏だ。台風だ。

 暑いし天気悪いし湿気酷いし、不快な天気が続きますねえ! 令和ちゃん気候シミュレートガバガバですよ。

 前回の記事から2週間も空いてしまった。ちょっと色々立て込んでて…。その理由については数日中にここでもお知らせするとして。

 更新していなかった間にも、毎週ちゃんと映画館には行っていました。なんてったって夏は映画の季節ですからね!! 特に先週の映画は語りたいことに溢れて仕方が無いのですが、とりあえず今日は今週の映画。夏恒例のアレです。

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 『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer/騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE』観ました。

 例年通り、前半はスーパー戦隊のパート。

 6,500万年前、古代人類・リュウソウ族と進化した恐竜・騎士竜は戦闘民族ドルイドンと戦いを繰り広げていた。しかし、地球に巨大隕石が衝突したことで恐竜は絶滅、ドルイドンは宇宙へ脱出した。

 現代、宇宙から戻ってきたドルイドンが地球の征服を目論む。それに立ち向かうのが、リュウソウ族の子孫である騎士竜戦隊リュウソウジャーであった。ある時、6500万年前の化石から古代の女性・ユノが現れる。コウたちリュウソウジャーの元で事態を把握しようとするユノであったが、そこに襲い掛かったマイナソーの能力により、ユノとリュウソウジャー5人は6,500万年前へとタイムスリップさせられてしまう。そこでは、地球へ迫る巨大隕石を前に問題を抱えるリュウソウ族の姿があった。

 リュウソウジャーはテレビ本編をちゃんと追っていない、というかスーパー戦隊はあんまり観れていないのですが、例年の映画はその程度の知識でも入りやすい導入と、短い尺なりにまとまった良い映画が続いていた印象があった。

 それで今回なのですが、いつもに比べてちょっととっちらかってる…?感がある。時間軸メッチャ行ったり来たりするし、敵役の敵対の仕方もイマイチ…。そんでエンドロール観てたら監督上堀内だったので、えっこれが上堀作品…?ってなってしまった。本編ちゃんと追ってる人なら、もっと違う感想があるのかもしれませんね。

 それにしても、ルパパト&ビルドの合体、 リュウソウ&ジオウのタイムトラベルと同じ要素が物語のキーになってる映画が続いてるのは意図したものなんですかね。

 

 そして、後半は『ジオウ Over Quartzer』。平成ライダー20作記念作品にして最後の平成ライダーであるジオウ、その夏映画にして真の最終回と謳われている映画作品。あ、映画見る前にWikipedia見ちゃダメですよ。というかこの記事も読むな。最近ネタバレ配慮で一部白字反転にしてるけど。

 普通の高校生だった常盤ソウゴ、彼には魔王にして時の王者・オーマジオウとなる未来が待っていた。ソウゴは着実にライドウォッチ、レジェンドライダーの力を集めていた。そんな中、ソウゴたちは戦国時代に突如起きた歴史改変の跡、そして「クリム・スタインベルト」と名乗る男からのコンタクトを受ける。指定された場所に訪れたソウゴと明光院ゲイツは、仮面ライダーマッハ/詩島剛と出会う。

 今作は、テレビ本編で未だ「継承」が行われていない『仮面ライダードライブ』編と言える前半パート、そして真の最終回たる後半パートで構成される。

 ドライブ編である前半ではレジェンド枠として剛/マッハとクリムが登場。ドライブの歴史消滅の危機を解消するために、ソウゴたちは歴史改変の起きた戦国時代にタイムスリップする。時間を超えた先で、第六天魔王との呼び名で有名な、かの織田信長と出会う。

 ここでソウゴたちの行く手を阻むのは、仮面ライダーザモナスと仮面ライダーゾンジス。ザモナスはアマゾンズライダー、ゾンジスはシンやZO、Jをモチーフにしているっぽいのがファンの胸をくすぐる。しかもカッコいい。ゾンジスは変身ポーズもJで、Jはライドウォッチでその力を使うシーンがあった。Jといえばいつものアレ。春映画でよく見た。アマゾンズライダーのライドウォッチも使ってほしかったけど、やっぱ厳しいですかね。

 ドライブの力がソウゴに渡る過程であるとともに、史実として伝えられている「信長像」とは全く異なる織田信長の姿、これを描写することで、後半パートへの布石にもなっている。と、それほど尺の避けない状況だったはずにもかかわらず、思い返せば結構濃かったドライブ編。そういえば仮面ライダーに登場した織田信長もなかなか多いですね。MOVIE大戦COREとかゴーストとか。

 ドライブライドウォッチを手にして、ついに平成ライダーの力を揃えたソウゴ。彼に衝撃の真実が待つ。

 歴史の管理者クォーツァーとして登場するSOUGO。ISSA演技上手いですね。ライダー好きとして知られている彼が仮面ライダーバールクスに変身する。リボルケイン使ってて良いね!

 ここから物語がどんどんメタくなってくる。冒頭もちょっとメタかったけど。「平成ライダーは世界観も設定もバラバラで困る」なんて台詞が出てきた辺りでクスっとしつつ、この映画のノリみたいなものが把握できてくる。

 クォーツァーの手により、魔王の座から突き落とされるソウゴ。そんな彼の前に現れるのは、「選ばれなかった者」木梨猛。映画見る前にネットニュースで知っちゃってはいたんですけど、実際「仮面ライダー」本家に「ノリダー」が出てくるとなると笑っちゃうし驚きも凄い。ノリダー、ぼくは全く世代ではないんですけど、それでも伝説の企画として認識してますからね。観てた世代のおじさんおばさんなんかはもっと感激したのでは。しかもギャグじゃなくて、ちゃんとソウゴに思いを託す役目を貰えてたのが、歴史的な出来事すぎる。それでもやっぱり東映に今だ投獄されてると考えると笑うけど。

 先述の通り、この出演に関しては観る前に知っていて、これ以降どんどんサプライズ出演なんて隙がない展開が続く(グランドジオウの力で普通にレジェンドライダーは戦いに出てくる。彼らに関して言えば、最終フォームに変身していくときの撮り方がメチャクチャカッコいい)ので、まさか最大のサプライズをネタバレ踏んでしまったのでは…なんて戦々恐々としていたけど、そこは流石のジオウ。その程度では終わらない。

 いや、まさか仮面ライダーブレンが、いやブレンはなんか出そうな気がしてたけど、まさかゴライダーや舞台斬月からはカチドキ斬月が出てきたり、更にG漫画版クウガまで! Gなんかは冗談交じりで出てくる出てこないかな言われてたけど、演出込みでちゃんと出してくれるとか例年にあるまじきファンサービス。漫画版クウガに至ってはこんなん予想できる人いないでしょ。

 こんな異例のサプライズを重ねてくることからも分かる通り、今回のライダー映画は完全にお祭り映画。メタフィクション的な語り口で、まさに「平成ライダーの最終回」が描かれる。いや、平成ライダーの最終回だからって平成ライダー作品のロゴで攻撃して「平成」とかズルすぎるだろ。その相手が春映画お馴染みのアレなのがまた。常に笑えるシーンが流れるので声が出そうになるの抑えるの大変だった。白倉Pの代名詞である「ライブ感」、後半に関してはその極地みたいな映画で、現在ジオウを楽しめてるこのタイミングで観るには最高のノリで観られる、ぼくの中では良く作用した「ライブ感」だった。

 わがままを言うなれば、こんな美味しい題なら2時間でも映画にできただろうし、2時間映画で観たかった…!

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入場特典。

 ジオウ本編ももう終盤。これを書いてる時点では、エターナルまで出てくるということでやっぱりもっともっとレジェンドの出演を期待してしまう。

 

 ゼロワンカッコいいですね。フォームチェンジで中身見えてて不気味だったけど。