うーはここで色々かくつもり

しがない学生。二次元が理想過ぎて三次が見れない。作家になる為日々精進。

貴方の知るドラクエの世界へ【ドラゴンクエスト ユア・ストーリー・感想】

 昨日(うちのウッディもバズももう喋らない【Toy Story 4・感想】 - うーはここで色々かくつもり)に引き続き、今日も『NieR: Automata』やってました。あともう少しで全シナリオ見られそう。

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裏ボスに向けてレベリング

 シナリオコンプに武器収集が必要ということで、ワープやチャプターセレクトを使いまくってあちこち探し回っていたのですが…。

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RPG序盤にお馴染みの「ひのきのぼう

 登場する小型剣の一つに「ひのきのぼう」があった。ひのきのぼうといえば、ドラゴンクエストシリーズの序盤にほぼ毎回使われる武器。ニーアにおいてのフレーバーテキストも、それを意識したものになっていますね。

 そういえば『NieR:Automata』もドラクエと同じSQUARE ENIXが発売元でしたね。今日プレイしてて、あっニーアのこと昨日じゃなく今日書けばよかったとか思ったり。

 ということで今週の映画。今日の映画のおはなし。

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 『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』観ました。今回はネタバレについては白字反転かなり多めにしてます。

 日本を代表するRPGシリーズ・ドラゴンクエスト。その中でも屈指の名作として今でも語られ続ける作品『ドラゴンクエスト天空の花嫁』が、3DCGアニメで映画化。ボクもドラクエVはDSリメイク版をプレイしました。データが3つあって、先にプレイした父がビアンカとデボラを花嫁にプレイしていたので、なんとなくフローラを選んだ思い出。でも正直ビアンカのほうが好き。

 パパスとマーサの間に生まれた少年リュカ。リュカが生まれて間もなく魔物に攫われたマーサを追い求めて、リュカとパパスは旅をしていた。旅の中で訪れた王国ラインハットにおいて、ヘンリー王子が魔物に誘拐されてしまう。救助に向かったパパスは、魔物の幹部であるゴンズ、ジャミの二人を同時に圧倒するが、魔物の首領格・ゲマがリュカを人質にとったことで、パパスは殺されてしまう。死の間際パパスはリュカに願いを託すものの、残されたリュカとヘンリーは奴隷の身分に落とされてしまうのだった。

 あらすじの通り、想像以上に原作に忠実な映画化。だって始まり方が原作SFCソフトの画面ですからね! 勿論、映画という形式や尺に合わせてエピソードをカットしたり移動させたり、特に子どもの頃の部分はかなり駆け足で描いているけれど、本当に原作そのまま。あまりにそのままなので原作ファンがノスタルジーに浸るにはいい感じの序盤中盤であるし、未プレイの人はついていけてるのかな…とも思った。

 ゲマが憎たらしいのも原作そのまま。ラスボス・ミルドラースを差し置いてずっと出張ってるゲマもそのまま。しかも今回凄く満足して死にやがったし。

 BGMやSEもそのまま。お馴染みのすぎやまこういち曲がオーケストラで流れるのは勿論、8bitのあのSEも流れる。世界観の描写についてもゲームをプレイした時の感覚とズレることなく、鳥山明の絵ではない、キャラクターたちのCGもすぐ馴染んだ。特に女性キャラに関しては、3DCGにするなら鳥山絵の「ギャル」っぽい顔じゃないほうがしっくり来るような気もしてくる。

 

  こうして原作通りに映画化してくれたんだな…と思って観ていると、中盤にとあるキャラが引っかかる台詞を口にする。「今回はロボットがいる」そのあともマーサが「今回のミルドラースには歯が立たない」などと言ったりしていると、冒頭のゲーム画面を使った演出を思い出してなんとなく先の展開を察する。

 そして遂に現れるミルドラース。いや、ミルドラースじゃないんですけどね!

 コンピューターウイルスとしてゲームの外からの干渉を受けたメタの存在が、ラスボスとして立ちはだかる。「こんなゲーム・虚構に夢中になってないで大人になれ」とリュカに語りかける。まるで、映画を観ている我々に説くように。だが、それに対してリュカは「これももう1つの現実だ」と立ち向かう。発売から20年以上経つ今でも、どの花嫁を選んだかで語り続けている我々にとっても、たかがゲーム、されどゲーム。まさに、ドラクエⅤをプレイした人向けの映画ではある。ドラクエⅤという名作ゲームを映画化するにあたって、今作にあるメッセージ性はここであろう。この手の「復刻」という面を持つ作品において、広く共感されるメッセージでもある。

 だが、この映画を観に来た原作ファンがこういうストーリーを望んでいたかというと分からない。ドラクエを描く作品として、この手のメタな手法を用いたことをどう捉えるかは、観る人次第だと思う。ボク自身、込められたメッセージについては琴線に触れたが、観せている映像がドラクエⅤの世界では無くなってしまったのは肯定しかねる。

 もっと誤解を恐れずに言えば、ドラクエVという作品を懐かしみに、いわば「現実逃避」しに来ている観客に、(主人公と観客を同期させて打ち勝たせたとはいえ)作品終盤にドラクエVの世界から離れさせてわざわざ現実の世界に目を向けさせる展開にしたのは、観客が拒否感を抱いても仕方ない作りだと思う。もっと噛み砕いて言えば、この映画に「現実」を求めてましたか?ということ。

 当然、作り手の「ドラクエへの愛」は強く感じた。昔プレイしてたんだろうなというのはひしひしと伝わってくる。そんな彼らが映画にする過程でドラクエを振り返るにあたって、映画で為された回想と同じ想起をして、リュカが下した結論と同じところに至ったのであろう。それを否定するつもりはない。

 今回の「ドラクエ」の映画はまさしく「Your Story」、「ぼくたちの物語」なのだ。そういう意味では、あくまで「ドラゴンクエストⅤをプレイして、長らく経った今でもあのゲームを愛している我々」を振り返る映画であるという認識を以て観るのが、この映画の観方ではないだろうか。

 

 というか、またミルドラース不遇で草。原作でも不遇だから…とかそういう次元ではないのが気の毒ですね。

 スクエニ、品質管理ガバガバじゃねーか。VRでプレイ中にバグって仕様とは違うことが起きちゃいましたとか只事じゃないでしょ…。あとエンドロールに「Nintendo」と「PlayStation」が横並びで表記されるのはまさにドラクエならでは。

 この映画、最大の魅力について書き忘れてた。今回の映画、ビアンカがメチャクチャ可愛かった。ビアンカはもともとかわいい? わかる。3DCGだけど鳥山絵通りバストも大きくて、大変よろしかったです。魔物に拉致される、そういうシチュエーションも担えるのがビアンカのヒロイン力つよい。天空の勇者、主人公の息子についてPVで一切映ってなかったのでどんな感じになるんだろうと思ってたけど、そこも原作通りでしたね。でも、フローラについてもしっかりフォローされてましたよ。

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前日にマック行ったら貰った

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ゲレゲレじゃなくてボロンゴでしょ