【敦賀】記憶辿り敦賀【頑張れ】
福井県敦賀市。福井県の南西部嶺南地方にある、敦賀湾に面する市で、面積251平方km、人口67000人を有する自治体である。名産は昆布。また、原子力発電所が多く立地している。
折角数日の休みが取れたので、かつて数年間暮らしていたこの地に来てみました。
最後に来たのが10年前、かねてからまた来たいと思っていたので、とてもワクワクしながら新幹線を乗り継ぐこと4時間。
朝食は駅弁。
かなり人気の駅弁らしいです
美味かった
美味そうでしょう?
しらさぎに搭乗 pic.twitter.com/TgRRUUMuqR
— 吃るとうふうー@触手探す (@U_Unchat11) 2015, 2月 24
そんでもって到着。
久々の敦賀!改装されてて昔とは違った様子に。
周りも工事中
平日の昼間ですし人は全然いなかったですねー
敦賀街道には松本零士のモニュメントが何体も。昔からあったような記憶が。
すごく見覚えのある美容室。
昔はバーミヤンだった気がするレストラン。
あのころよく行った平和堂。
なつかC
この十年の間にローカルラジオが始まったようです。商店街にも流れていました。
そしてまず訪れたのがこちら。
氣比神宮です。敦賀街道をしばらく歩いた所にあるこの神社、第14代天皇仲哀天皇と神功皇后、第15代天皇応神天皇と縁のある神社で『古事記』、『日本書紀』にも記述のある由緒正しい場所なのです。ここに限らず、敦賀には古代の天皇と関連のある場所が多いのですが、それはまた後に。
いい感じの雰囲気
歴史を感じさせる旅の無事を祈ってお参りしました
それにしても、敦賀は基本的に車移動が基本の車社会なので、徒歩ではただ移動するだけでも大変...。どうしようか考えていた時、駅で自転車のレンタルをしていると知る。早速借りてみました。
1日目の相棒。
移動手段を得て一気に移動が楽に。漸く下調べして目星をつけていた場所を回ることに。
行った覚えのある体育館。今回は鍵がかかってましたorz
プラザ萬象。十年前の雪に埋もれた風景が頭の中に残っています。
雪といえば、敦賀市は今冬全国ニュースになるほどの大雪に見舞われて大変だったと聞いたのですが、僕が来た時には既に雪は溶けきってました。
次。昔住んでた家。
昔のままだった
アクアトム。かすかに残る記憶を確かめたかったけど、既に営業終了。悲しい。ここにも奥の細道の石碑がありました。
敦賀教会。幼稚園もあり、昔通ってました。
ここから港の方へ。敦賀港には1600年の歴史があり、日本で最古の港の一つとされているそうです。
きらめきみなと館。懐かしいけど、旅行に来た火曜水曜は定休日。
敦賀原発の警護をしている、海上保安庁の巡視船も停泊していました。お疲れ様です。
敦賀にも赤レンガ倉庫があるんです。しばらく工事中だけど...。
一日目はこんな感じで、事前に調べていたところを回る感じでした。ですが、調べていても迷う迷う。かなり勿体無い時間の使い方だったかもなあ。それも面白いんだけど。
この日の夕食は、商店街にあった寿し辰という寿司屋で頂きました。カウンターと座敷のあるお店で、敦賀の美味しいお魚を堪能出来ました。ご主人と女将さんもいい人でしたし(^^) 現地の人同士の会話を聞けたのも大きな収穫でした。
さて二日目。前日夜更かししたので、チェックアウト時間ギリギリに起床。
ホテルを出て荷物をコインロッカーに預けて自転車をレンタル。白でした(パンツではない)
実はこの日の行き先は、1日目に自然と決まっていました。理由はここ。
日本げんでんの地区本部。
敦賀に来て早々見つけて、どんな感じなんだろと思って入ってみたら、原子力発電所の解説と地域の絵手紙のギャラリーが隣合って展示してありました。人も結構居たり。
ちなみにこの敦賀、前述の通り原子力発電所が多く立地しており、地域の財政産業と原子力が大きく関わっていたりするのです。
ともあれ、地区本部のギャラリーを見学したのですが、ここで見つけたのが「原子力館」の案内。
敦賀原子力館。敦賀半島の先端に位置する展示館。以前行ったことがあるはずだし下調べの中でも調べたことは調べたのですが、何しろアクセスが悪くて行くつもりは無かったのです。
ですが、案内を見てちょっと興味が生まれる。
そして、その日夕食を食べながら聞いていた地域の方々の原子力のニュースに対する会話で、行く気になりました。ちなみに、その会話は原発に好意的なものでした。
そんなこんなで2日目、自転車で敦賀半島に向かう。
その途中。
松原公園。ここも『万葉集』や『日本書紀』に記述がある国指定名勝で、静岡の三保松原、佐賀の虹松原と共に日本三大松原として知られています。
敦賀半島が見えます
その近くにはこんな施設。
2年前に改修工事をしたようで、外見は記憶になかったのですが中を見てみると色々思い出す。外には遊具があり、子供たちが大勢遊んでいました。
プラネタリウムもあるのだ
そして更に進み、漸く敦賀半島へ。
ここで神社を見つける。
常宮神社。かつては氣比神宮と深い関わりのあった神社だそうです。
天八百萬比咩命(常宮大神)、神功皇后、仲哀天皇、日本武尊、応神天皇、武内宿禰命、玉姫命が祀られていました。
朝鮮鐘は見れませんでした。まあ色々ありますしね
更にまだまだ走ります。左手には木々と山々。右手には広大な海。景色は最高です。
景色は最高なんですが、道は坂だらけ、風景はずっと山と海。正直、しんどかった...。
そして敦賀駅から20km。自転車で2時間ほどかけて敦賀半島を進むとたどり着くのが、日本原子力発電敦賀発電所です。写真は撮れませんでしたが、ホントに見えます。勿論警備は厳重です。
10kmほど離れたところにある標識
そこから少し進むとあるのがこちら。
敦賀発電所の仕組みや自然環境の解説をする模型などが多く設置されています。すみません、疲れてあまり写真が撮れていません...。げんでんのサイト見てね
そして、この敦賀発電所と原子力館の周辺には綺麗な自然が広がっています。森も海もきれいなのです。
久々にここまで来て思いました。勿体無いと。
敦賀発電所に関しては、地域の人の理解もあり、そしてこのような原子力発電を紹介する場所もある。ただ、アクセスが悪い。何しろ駅から20kmもあるのにバスが一日に3本しか通ってないんです。これじゃ観光には不向きすぎる。
この敦賀半島には美しい自然がある。とても観光に向いた場所だと感じた。これは、自治体にとっても企業にとっても武器になる点だとも思う。
原子力館のようなアピールの場が役に立つのは地域の人々へではなく、むしろそれ以外の人達なのでは。遠くから敦賀に来た人に敦賀半島に訪れてもらい、自然を感じてもらうと同時に原子力を知ってもらう。そういう取り組みが敦賀市にとってプラスになるのではないか。
つまり何が言いたいかと言いますと、敦賀市頑張れってことです。元敦賀市民としてね。
さて、帰りの電車まで僅か。
急いで駅の方に戻ります。
ちなみに、この日まだ一食も食べていません。お腹を空かせておきたかったのです。目当てがあったから。空腹状態で数十キロも自転車漕いだのは正直アホだと思う、自分でも。
その目当てがここ。
元祖ソースカツ丼の店、ヨーロッパ軒です。福井名物として人気のこのヨーロッパ軒、量が多いので出来るだけ空腹で入りたかったわけで。
ここでパリ丼を頂きました。「パリ丼」とは大きなミンチカツ二つが丼ご飯に乗せられ、オリジナルのソースで味付けしてあります。一応蓋が被せられて出てきますが、蓋が意味を成さないほどの量です(笑)
メンチカツ好きの俺にとって堪らない料理、とても美味しかった。ソースもいい感じ。
今度は別のメニューも食べてみたいものです。
その後は、おみやげを購入し、電車に乗車。
鯛の押し鮨を食べながら帰宅です。
敦賀帰りは押し鮨が楽しみなのだ
いやはや、楽しい2日間でした。旅っていいね、思い出の地っていいね。
ホントに久々の敦賀でしたが、やっぱり魅力のある街だと感じました。
ただ一方で、ちょっと街に元気が無いな、とも。気のせいかもだけど。
郷土のために何が出来るか、いい勉強になりました。敦賀の皆さん、ありがとうございました。
お土産は次の記事で。
〈追記〉
古事記一通り読みました pic.twitter.com/2VaBtWP5CA
— 吃るとうふうー@触手くれ (@U_Unchat11) 2015, 6月 4
後日、古事記を読んでいたら敦賀に関する記述を見つけたのでとりあえず。
これが敦賀気比の皇族との縁になるのね pic.twitter.com/xoE87iD7CO
— 吃るとうふうー@触手くれ (@U_Unchat11) 2015, 6月 4