うーはここで色々かくつもり

しがない学生。二次元が理想過ぎて三次が見れない。作家になる為日々精進。

そして僕らは育ち続けた【アニメ続・終物語 感想】

 大人になってくると、中学時代の、高校時代の、青春の日々が急に懐かしくなったりしませんか? ついつい学校をサボってしまう朝、校門に積もる白雪、教室から差し込む夕日、気になるクラスメートと会話が起きた瞬間、学友としょうもない馬鹿話をする帰り道。そんなかつての記憶が、ふとした瞬間に脳裏によぎり、胸の奥がギュッと締め付けられる。そんなことってありませんか?

 僕はある。僕まだ大学生だし正直まだコドモメンタルな人ですけど。

 突然どうしたのかというと、観たんです、3週間前に。「続・終物語」。

 西尾維新物語シリーズ、かなり長いシリーズですよね。大体20代前半辺りが世代ですよね。化物語が8年前ですよ…。僕らの世代、化物語には大いに影響されたって人多そう。あの頃阿良々木君たちも僕たちもまだ学生で、同世代ながらに甘酸っぱいなあ、面白いなあなんて考えながら観てたのに、気付けばもう僕らの方が年上。って調べたらもう大学卒業して社会人になったところまで描かれてるんですね。

 で、なんで数週間も感想書かなかったかというと、続・終物語の前作である終物語を上巻のところまでしか読んでなかったからなんですね。しかもシリーズに触れてたのが大分前で話を随分と忘れていた。映画観た後にとりあえず終物語・中までは原作を買っていたので読み、その後アニメ終物語をHuluで全話観ました。下巻の部分はTVSPで別枠放送だったんですね。

 暦物語のラストで阿良々木君死んじゃったと思ったら終・下に続いてたんですね。初期の方からそうでしたが、結構時系列が前後するシリーズなのでちょっと時間が空くとワケわかんなくなっちゃいますね。整理すると、

傷物語猫物語(黒)→化物語偽物語傾物語鬼物語猫物語(白)=終物語・中→囮物語恋物語憑物語暦物語・こよみデッド→終物語・下→続・終物語花物語

になるんですかね。まだ続くんですけど。

 そんなこんなで記憶を取り戻したところで映画について。

 劇場版でやるだけあって、主に「化物語」で起きたヒロインとの遭遇、事件をリフレインしておさらいする形で更なる物語を描いていく内容だったんですね。終物語老倉育も出てきますが、まあヒロインたちとの初対面に立ち返るという点では同義かと。

 僕は折角映画でやるし久々に観てみるかというノリで観たのですが、丁度良くかつて好きだった物語を再生できて、かつての熱を呼び戻してくれるストーリーでした。昔傷物語の映画化をまだかまだかと待ちわびて、結局公開時には興味が他に映っていたことがあったりしたのも懐かしい。

 ぶっちゃけオチ、今回登場する怪異現象は終物語・下と地続きでしたので、先に続・終物語を観てしまったことですっ飛ばして理解する必要があったというか、終・下の結末を先に推測できてしまったところがある。順番を無視して見たのは若干失敗だったかも。

 にしても、このシリーズの空気感というか、地の文が意識の流れの様につらつらと連なっていく感じはいつになっても堪らないですね。今回は阿良々木君の卒業式が終わり、大学合格を待つだけという時間設定なのですが、高校時代の絶妙な若々しさというか、微妙な持て余しさというか、それがアニメであれだけ表現されているのだから原作ではもっと長く厚く著されているのでしょう。そういうところに、青き日の望ましさみたいなのをひしひしと感じて。一人で観に行ったのですが、こういうのを観ると一人でなんだか無性に悲しくなるんですよね。

 僕も一応文芸の趣味はあるのですが、年を重ねることにアウトプットの刺々しさに衰えを感じるというか、昔ならもっと勢いで表現できたのにってことがよくある。そういう取り戻したい感性が物語シリーズにはあるんだよなあ。

 幸運にも物語シリーズに帰ってこれたので、また原作追おうかなと思いました。とりあえず終・下と続・終読んで。アニメ化する前に先の話も読みたい。

 暦物語も月末から配信するっぽいので観るのじゃ。

 どうやら今回の上映、先行上映扱いで後にテレビ放送する予定っぽいですね。鑑賞から少し遅れての感想となってしまいましたが、円盤や配信サービスだけでなくテレビで見るチャンスもあるっぽいので、シリーズはご無沙汰の人も是非。

 

コミケ参加するので近いうちにお知らせ記事書きます。

 

石川旅行の記事も書きたい。