うーはここで色々かくつもり

しがない学生。二次元が理想過ぎて三次が見れない。作家になる為日々精進。

んで、今どこの時系列の話?【Dark Phoenix(邦題: X-MEN: ダーク・フェニックス)・感想】

 コンスタントに映画館行く習慣づけとして、よく行く映画館何個かの会員になっているワタシ。6本見ると1本タダとか、毎週決まった曜日が割安で映画が観れたりと、年会費のモトもすぐに取れるしチケットも前もって予約しやすいのでおトク。

 そんな感じで日々映画鑑賞をエンジョイしているわけですが、先日近所の映画館で金土日曜日と連続で会員1000円となるキャンペーンが急遽始まっていることに気付く。これは映画を観るしかない、ということで今日も予習から。

 

 今日の映画シリーズは『X-MEN』!

 X-MENといえば、Spider-ManやAvengersと同じくMARVELが作り出したスーパーヒーローシリーズの一つ。突然変異により特殊能力を獲得した新人類・ミュータント。能力を悪用するミュータントや、ミュータントを差別・排斥する人間たちと対峙するミュータントヒーローチーム・X-MENの活躍を描く。先述の通り差別されるマイノリティとしてのヒーローという姿が特徴的。

 20世紀FOXにより実写映画化。シリーズ化し10作品が制作されている。MCUが出てくるよりちょっと前は、アメコミ映画といえばスパイディとX-MENだった気がするのだが。

 X-MENシリーズに関してはなんとなくくらいしか観た記憶が無かったので、MCUも一段落したしこっちもそろそろ観ないとなと思っておりました。あ、でもDeadpoolは2作とも観たか。

 1作目『X-MEN』。

 200X年、米国議会の議題に上がっていた「ミュータント登録法案」により、ミュータントへの差別はますます激化しつつあった。

 ミュータントとなってしまったことで家を出た少女・ローグは、超人的な治癒能力とアダマンチウム合金の骨格を持つミュータント・ウルヴァリン/ローガンと出会う。行動を共にする二人を突如襲撃するミュータント・セイバートゥース。そこで二人の窮地を救ったのは「X-MEN」のサイクロップス/スコット・サマーズとストーム/オロロ・マンローであった。

 ウルヴァリンを主人公とした物語で、プロフェッサーX/チャールズ・エグゼビア率いる「X-MEN」とマグニートー/エリック・レーンシャー率いるヴィランチーム「ブラザーフッド」の対立の他に、人間たちによるミュータントへの差別も色濃く描かれる。というかミュータント差別のほうがテーマとしてはメインか。その辺りは2作目『X2(邦題: X-MEN2)』も同様。

 全体的にシリアスなストーリーが特徴のシリーズではあるのだが、中でもこの2作は暗い。人間はガンガン差別しまくるし、ミュータントも目には目をとばかりに過激。アクションシーンもやはり最近のものと比べると地味めという印象だった。ヒーロー映画としては、あくまで主人公ウルヴァリンの活躍とチャールズ対エリックの関係性がメインだったように見える。

 そして3作目『X-MEN: The Last Stand(邦題: 〜ファイナル ディシジョン)』。

 前作で示唆されていたジーン・グレイのフェニックスへの覚醒と暴走を描く。と同時にミュータント差別問題も健在。新たに開発されたミュータント能力を消失させる薬「cure」を巡って、ブラザーフッドは遂にミュータントにまで攻撃する。

 2作目までと同じく主人公はウルヴァリンで、ジーンが物語のメインでありながら恋人のスコットは最序盤で死亡。今までと比べてミュータント能力を使った戦闘描写はバリエーションが増えたが、その扱いには若干の難ありか。Deadpool2の方を先に観ていたので、ジャガーノートがホントに雑に処理されてて草。「そうは見えんが」じゃないぞ。

 ここまでで初期三部作となる。繰り返し描かれるミュータント差別の描写には人類の救いの無さを痛感させられる。

 過去に遡る『X-MEN: First Class(邦題: 〜ファースト・ジェネレーション)』ではキャストを一新。キャストとともに雰囲気もフレッシュになり、チャールズとエリックを完全にメインに置いたことでかなり観やすい映画に。ウルヴァリンは一瞬しか出ない。ミュータント同士で初めて作られる出会いと関わり合い、ミュータント間での思想の分断など、今まで前提としてありながらも描かれていなかった人間描写は印象的。ミュータント能力を活かした役割分担・協力した戦闘シーンも描かれ始め、初めて「ヒーローチームっぽい」ものが見れた気がする。

 『X-MEN: Days of Future Past(邦題: 〜フューチャー&パスト)』はAmazonPrimeで追加カットのある『The Rogue Cut』版を観ました。

 前作でキャストが一新されたと思ったら、今作では新旧キャストが一挙に登場。旧キャストの登場する2023年、ミュータント迫害が進みすぎた結果絶望的な未来を迎え、この未来を変えるためウルヴァリンを過去に送る。その過去パートで新キャストの面々が登場する。おお、キャストが二枠発生しているのをこう処理するのか!と膝を打つ。

 旧キャストのパートでは、従来通りの暗い作調が健在。というか世紀末感極まる。でもまあ、あんなに人間とミュータントの対立が酷い世界ならああなるわなあ…。対する過去パートでは、ローガンがタイムトラベルもののお約束に沿いながらチャールズ、エリックと接触していく。タイムトラベルで過去作を総括し、歴史を良い方向に変えてしまおうというストーリーは今までの作品を観ていたらそりゃ面白いに決まっている。

 そして、何より印象的なのが「クイックシルバー」の登場。MCUでも『Age of Ultron』で登場したキャラクターですが、別の俳優、別の設定で登場。というかワンダとともに本来はミュータントですからね。このクイックシルバーが過去パートでひょこっと登場。超高速移動できる能力を持て余したちょっと悪ガキな感じ…と思ってたら。

 活躍シーンが滅茶苦茶面白い! 『Time in a bottle』をバックに、まるで時間が止まったような空間で一人だけ高速で動き回る。そして子供っぽい悪戯めいたノリでピンチを解決してしまう。このシリーズ今までこんなに愉快なシーン無かっただけに、一気に上がる。初登場作品で死ぬことも無かったX-MENクイックシルバー、今後の活躍に期待。

 歴史改変後の世界を描く『X-MEN: Apocalypse』。キャストはFirst Classからの新キャスト。噂には聞いてたけど、ホントに時系列ややこしくて笑う。急にストームが新キャストで出て来たのでストームだと気付かなかった。サイロックがエロイ。

 今回のヴィランは太古のミュータント、アポカリプス。歴史が変わっただけあって、人間対ミュータントという構図は薄くなる。ヒーロー活動をするミュータントが人々に認識されたのもあり、人とミュータントの軋轢という何作もやってきながらも解決の芽が見えない問題から、ようやく一歩出られた作品。ここまでぶっ続けで観ていたので、趣の異なる作品はありがたかった。

 そしてこの作品でもクイックシルバー! 前作では少しばかりの活躍(それでもインパクトは作品一)だったのが、こっちでは全編通して物語に関わる。ホントに観てるのが楽しいキャラクター。観終わってすぐに、ダークフェニックスでも活躍してくれるといいな!ってなる。他のミュータントたちも能力の描写が派手に、そして自然になってきてて、ヒーロー映画として楽しめた。

 新キャストのジーン・グレイが真の能力の一端、フェニックスを暗示させるそれを発揮して終幕。新作に繋がってそうなストーリーだった繋がってた。ローガンいないのでスコットの立ち位置は今のところ安泰だが、新キャストのサイクロップスくんもなんか頼りないぞ…?

 

 ということでX-MEN履修しました。ウルヴァリンシリーズはおいおい観ていこうかなと。それじゃあ早速映画館へ!

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 『Dark Phoenix(邦題: X-MEN: ダーク・フェニックス)』観ました。ちなみに2D字幕とIMAX字幕で二回観た。

 父母とともに自動車に乗る少女。少女は能力を暴走させ、自動車は事故に遭い大破、少女の両親は亡くなってしまう。少女―ジーンのもとにチャールズ・エグゼビアと名乗る男が訪れる。チャールズはジーンの力について説き、ジーンを受け容れると語る。

 数十年後、宇宙に向けて発射したスペースシャトルに原因不明のトラブルが発生する。乗組員を救助するため、チャールズ・エグゼビア/プロフェッサーXはハンク・マッコイ/ビーストやレイヴン・ダークホルム/ミスティークらX-MENを出動させる。宇宙での任務でありながらも、スコット・サマーズ/サイクロップスやカート・ワグナー/ナイトクローラーなど各々の能力で協力して、乗組員全員を救出したかに思われた。しかし、船長が未だエアロックに取り残されていることが判明する。船長を救うため、ジーン・グレイはシャトルの中でサイコキネシスを駆使していると、シャトルに不調をきたしていた謎のエネルギーがジーンを包む。

  一日ずっとX-MENシリーズ観てて、頭の中X-MENでいっぱいにした状態で観た感想だということに留意して頂いたところで。

 クイックシルバー全然活躍しないやん!! わかる、わかるよ能力は強すぎる(ように今まで描いてしまった)し能力使ってるシーンが楽しすぎて他のキャラ食っちゃうし。でも、折角X-MEN入りしたんだから観たかったなー! 一応出てくるしちゃんと活躍はありますけどね。

 フェニックスを題材にした映画化は二度目ということで、どういう感じにしてくるんだろうという部分がありましたが、The last standとは見事に違う話で「もう観た」感はない。ローガンいないしね。だからスコットにちゃんと出番がある! そしてジーンのことになるとやらかすチャールズ。まあ今回は結構しっかり仲間から非難されて凹んでたんで良いんじゃないですかね。それでちゃんと前線に出てくるし。

 事前に原作のダークフェニックスの話を調べてから観たのもあって、新たに登場したディバリ人やその一人ヴークもすっと入ってきた。ダークフェニックスが力を制御できずにディバリの星を破壊した、という原作の流れを、ディバリを破壊したエネルギーがフェニックスフォースでこれをジーンが吸い取ってしまうという今作の冒頭に入れ替えてみたりと、そういう試行錯誤が見える。

 今回の敵がそのディバリ人、不気味で結構悪い宇宙人で、いつもと違い人間やミュータントじゃないわけで、躊躇なく戦えるからか皆しっかり活躍していたのが良い。ビーストなんかホントにビーストらしい暴れっぷり。マグニートーは今回バリエーション豊かな能力の使い方を見せていて、その時のジェスチャーがキレッキレで真似したくなる。空中に銃並べて一斉掃射とかみんな好きでしょぼくも好き。ストームも今回強い。ナイトクローラー覚悟完了するときの表情ホントに好きなのだ。電車で戦うシーンホント何度でも観れる。

 今回特に協力するシーンが多いの良いですよね、プロフェッサーXも含めて。

 X-MEN一気見してから観て思ったのが、メッチャ優しい世界になったな…って。ミュータントへの差別がやっと和らいできて、人命救助に向かうX-MENを世界中で見守るシーンまである。ジーンがやらかしてもなお、「ミュータントの一時的な拘束」が提案されるくらい…くらいと言っていいかわかんないですけど、一昔前だったらまたすぐ軍が殺しに来てたまである。

 X-MEN楽しい!って状態で観たのもあって、かなり楽しめた。そうしたら今作のIMAXが2Dなことに気付いて、空いた時間にIMAXで観た。

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最近映画のリピートが多いですわ

 2回目なので(日にち開けたのもあって)結構冷静に観たんですけど、この映画単体で観ると割と普通…?ディバリ人の件とか全然説明ないのでこの映画だけだと(というか映画シリーズ追ってても)唐突でわけわかんなくなりそうだし。ただでさえ時系列ややこしいんだからさあ!

 でも、戦闘シーンは面白かったのでいいや! IMAXだとやっぱり迫力増してたし。電車のシーンだけで元取れるぞ。作中ほとんどで流れてる今作のメインテーマ?も作品の雰囲気の流れを保っている。

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IMAXの入場特典でもらいました

 今回は最後のX-MENということでいいタイミングにX-MEN履修できました。FOXがディズニーに買収されたことでMCU入りする可能性が濃厚とされていますが、とても楽しみ。今のシリーズの良さを保ったまま、MARVEL STUDIOSのエンタメ的な緻密さを取り込めるとイイですね。

 今これ書いてる段階で、更にウルヴァリン2作目まで観ました。LOGANまで観たら感想書くかも。

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ウェイド出てくるたびに、Deadpoolでのオマージュ思い出して笑っちゃうからダメ

 というか明日はいよいよ『Spider-Man: Far From Home』公開日! 日本が最速と言う事で金曜0時の回の席を取ったので、映画館にぶち込まれる楽しみにしておいてください!いいですね!