うーはここで色々かくつもり

しがない学生。二次元が理想過ぎて三次が見れない。作家になる為日々精進。

多くを語らない【海獣の子供・感想】

f:id:you101611:20190707152032p:plain

COM DIA

 ふと気まぐれでベトナム料理屋に入った。その日まで普段歩く街にベトナム料理屋があったことも知らなかった。ソースの量を自分で調節できるのもあって、結構イケた。パクチーはどうしても食べられないんですが、本場でも香り付けのためだけで食べないらしいので…。

 

 映画を観る人。色々やらないといけないことあるし、映画観てる場合では無いのでは?とか思いつつも、気付けば映画館に足を運んでいる。ということで今週の映画。

f:id:you101611:20190707151109p:plain

 『海獣の子供』観ました。

  夏休みが始まった。中学生の少女・安海琉花は夏の始まりに胸を躍らせるも、部活の最中にチームメイトと衝突した挙句怪我を負わせてしまう。素直に謝ることが出来なかった琉花は、部に居場所を失う。一人となった琉花は、幼い頃の両親との思い出が胸中によぎり、水族館へと赴く。そこで、海の中で育った少年・海と出会う。

 前情報として確認していたのが劇場で流れる予告だけだったので、冒頭10分くらい琉花が「海獣の子供」だとばかり思ってた。でも、全ての母たる海というこの作品の語り口からすると、琉花も誰も皆「海の子供」なので間違っちゃいない、というかそういう話か。

 海でジュゴンに育てられた少年・海と空。この二人に連れられて、琉花は海の「祭り」に導かれていく。同時に、我々観客も海洋の物語へと誘われるのか…と思っていたら、話は広がって哲学的な宇宙論へ。母たる海を舞台に、命や宇宙の誕生をダイナミックに描く。

 琉花、海、空、少年少女の関わり合いの果てに、産み親たる海の姿が描かれるのであるが、その裏で大人の間でも色々と出来事が動いていたりする。この辺りは殆ど説明をせず、わずかな会話や描写だけで表現している。

 線の太い特徴的な作画、これは原作通りなのかな。あ、原作の漫画をKindleで試し読みしました。その特徴的な作画も相まって海中の描写は水の流れが力強く描かれている。というか、主役の声が芦田愛菜なのにエンドクレジットで気付いた。凄い。今をときめくアーティスト・米津玄師(個人的にハチの時の曲は割と聴いてた)による主題歌『海の幽霊』は劇中の山場で流れるのかと思ってたら、そんなことはなく。でも、エンドロールのあとに一幕あるので帰っちゃダメですよ。

 もう少し夏も深い時期に観たい映画でした。漠然と観ていると置いてかれちゃうので、考えながら、感じながら観るべし。

 

f:id:you101611:20190707165637p:plain

風都探偵6巻、ビギンズナイトの掘り下げはたまらないですね。