うーはここで色々かくつもり

しがない学生。二次元が理想過ぎて三次が見れない。作家になる為日々精進。

戦場は策略の波に雪がれ【劇場版 幼女戦記・感想】

 もう2月も終わり。今年は閏年ではないので、泣いても笑ってももう2月は終わるのです。

 2月はかなり自由な時間を確保できたのでなるべく有意義にやりたいことをやろうとしていたのですが、果たして満足のいく1か月だったでしょうか?うん、とにかく映画は沢山観ました。あとはこれをアウトプットに転化できれば…。でもまだ観たい作品、やりたいゲーム、摂取すべき入力情報はあちこちにあるんですよねー。

 ともあれ、今日も映画鑑賞。先日のPSYCHO-PASSのとき(全ては気から【PSYCHO-PASS Sinners of the System Case.1 罪と罰・Case.2 First Guardian・感想】 - うーはここで色々かくつもり)のように今回も予習の上で。

 今日の話題は「幼女戦記」。高校時代に友人が原作小説を読んでいて存在は知っていたのですが、今まで触れていなかった。映画やってるし、テレビアニメの方観てみようかな、と。ボクはNetflixで観ましたが、Amazon Primeでも観られます。

 「幼女戦記」、そのタイトルの通り、幼女を主人公とした架空戦記

 現代日本に生きるとあるサラリーマンは、恨みを買って不幸にも命を落とすその間際、創造主を名乗る通称「存在X」によって別世界に生まれた赤子、ターニャ・デグレチャフに転生させられる。近代ヨーロッパに似たその別世界においてデグレチャフが誕生した帝国は、周辺各国と戦火を交える真っ只中であった。転生以前の人格を維持するデグレチャフは、生まれ持った魔導の才と前世の記憶を活かして軍人として身を立てることを決意する。

 2話観るまで転生ものだとは知らなかった。しかも「魔法」が存在する世界。WW1とWW2の西洋を混ぜたような世界観、戦地では機械兵器と共に魔術師が飛び交う。デグレチャフが生まれた帝国はドイツ、隣接するフランソワ共和国がフランス、島国のアルビオン連合王国がイギリスモチーフでしょうね。

 エリート軍人として内地勤務で平穏な人生を送ることを目指すデグレチャフだったが、頭角を現し過ぎた結果、最前線で活躍する大隊長、しかもエースにまでのし上がってしまう。それでも尚、生き残るためにその超合理的な行動理念を遺憾なく発揮していく。終わらない戦争、「存在X」による妨害の中で、デグレチャフは生き延びることができるか。

 ということでアニメ全12話観たんですけど、参謀から前線までの軍隊描写やデグレチャフの思考が丁寧に描写されていて一気に観終えてしまった。それだけに、たった12話で足りるの⁉という思いで観ていた。しかも、「存在X」のおかげかデグレチャフが結構苦難に陥るのも展開に波があって良い。有能に動きすぎて窮地に遭うのも面白いけど。

 デグレチャフが金髪なのもいいですね(いつもの)。中身男だけど、それ故に表情が頻繁に歪むのも好きかも…。

 

 こんな感じで全話観たので、映画観てきました。

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 「劇場版 幼女戦記」観ました。

 テレビシリーズ12話で描き切れる内容のはずがなく、劇場版は最終話の後の話。最終話で戦端を開いた自由共和国との戦闘から物語は始まる。そして戦場は北へ、連邦に移る。共産国の圧倒的物量と、多国籍義勇軍、その中で復讐に燃える少女がデグレチャフに襲い掛かる。

 同じく最終回で登場したメアリー・スーとの(一方的な)因縁、対決も描かれる。アニメでメアリーの父・アンソンとデグレチャフの戦闘を数度に渡って展開しただけあって、今回メアリーがデグレチャフに辿り着くまでがかなり丁寧に描かれている。「メアリー・スー」の名に遜色ない「主の加護を受けた姿」が印象的。というか恐ろしささえ覚える。

 テレビシリーズからの緻密な軍隊描写に映画の作画パワーが加わって、魔導士兵がモブもネームドも動く動く。デグレチャフとメアリーの戦闘シーンは今までこの作品では観られなかった個と個の大立ち回り。

 とはいえ幼女戦記の魅力である軍隊と軍隊で練り合う戦略、モチーフの国を思わせるお国柄的な演出も健在。コミー怖い。デグレチャフも勿論自らの栄光の為に策を巡らせ、狡猾にやり過ぎて、運命に翻弄される。やっと内地勤務にありつけたのに…。

 数多の激戦を生き延びたデグレチャフの部下たち、第二〇三航空魔導大隊の面々も、今や高練度の士官として活躍。初めは冴えないおじさんだし見分けつかないなと思っていたんですけど、今では皆個性的で最早カッコよく見えますもんね。ヴァイス副長とか色々苦労してそうで好き。

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 観ていてこれこの2時間で戦争終わるんかな?と思って観ていたんですが、続きはやってくれるんですかね。原作まだ読んでいないのでわからんのですが、あとどれくらい話残ってるんだろう。

 連邦や連合王国、更に合衆国など、(現実の史実では)立ちはだかる列強諸国がまだまだいます。更なる大仕事を任せられてしまったデグレチャフに未来はあるのか。気になるばかり。

 帝国の敗北は決定しているんですけどね…。

 原作布教マンが周りに数人いるので、読んでみようかな。

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 3週目の入場特典もらえました。映画作中における序盤の自由共和国との戦闘を連合王国の一兵士の目線で描いた短編小説。兵站・食糧を題にしたストーリーで、各国の文化(が現実とほぼ同じであること)が伺える。

 なるほど、こんな感じの文体なのか。原作を読むとなると、かなり集中して読まなくちゃならないっぽいですね。というか、毎週小説やら漫画を入場特典にしてるのズルい。読みたくなっちゃうじゃないかー。

 

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風都探偵はいいぞ。というか単行本明日発売じゃん。

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ずっと待ってた[影]ソボロ助廣。