ヒーローは次元すら飛び出る【Spider-Man: Into the Spider-Verse・感想】
そろそろ映画を観るペースにブログ更新が追い付かなくなってきました。しかも観てすぐ書かないから感想が薄くなってるのを自覚しています…。ただ、おかげで観たい映画は大方観られているのでそろそろ落ち着きそうなところ。
今日の映画も観てから1週間以上経っているのですが、今回ばかりは狙っての事。何故なら2回観るつもりだったから。
「Spider-Man: Into the Spider-Verse」観てきました。…というかよく考えたら日本の予告、ウソ予告じゃないか。一回目は2D吹替、二回目はIMAX3D字幕で観ました。
主人公マイルス・モラレスは普通の学生。生真面目な父親に薦められて転校した学校に馴染めず、アーティストの道を勧めてくれる自由人のアーロンおじさんに懐いていた。ある夜、おじさんと共に地下鉄のトンネルに落書きをしていたマイルスは一匹のクモに噛まれる。その日からマイルスは異常な知覚や何にでも貼り付く手足を持つようになる。事態を確認するためにあのトンネルに戻ると、そこでグリーン・ゴブリンと闘うスパイダーマンを目撃する。
この作品には沢山のスパイダーマンが登場します。マイルスのいるニューヨークを守ってきたスパイダーマン、ピーター・パーカー。別次元からやってきた40歳のスパイダーマン、ピーター・パーカー。更に異次元から来たスパイダー・グウェンことグウェン・ステイシー。1933年のスパイダーマン、スパイダーマン・ノワール。3145年から来た、ロボット・SP//DRを操るペニー・パーカー。マーベルキャラが動物化した世界から来た、ブタに噛まれたクモ、スパイダーハム。そしてマイルス・モラリス、etc...。それぞれに原作となるコミックがあります。
別のユニバースから来たスパイダーマンそれぞれに異なる映像表現が使われていて、違う世界の存在であることをアピールしながらも同じ一つの画面に溶け込ませている。このコミックのキャラクターであることを表しながらも3Dアニメとして動かしている映像がとにかく凄まじくて、2Dで観た後にこれは絶対に3Dで観ないとと思いました。
それで数日後に久々にIMAXで映画観たんですけれども、むしろ映像に関しては3Dの方が演出が分かりやすかったまである。IMAXで先行上映していたのも納得。
「主人公のおじさん」が出てくることからも分かる通り、「スパイダーマン」のお約束を踏襲するストーリー。多くのスパイダーマンが出て来る一方でメインはマイルスがスパイダーマンになる物語であり、他のスパイダーマンはその背を押す役割(皆早く自分の世界に帰らないとならないので結構精神的に余裕なさげだったけど)。いつもの叔父との…や両親や自分のアイデンティティと向き合うことで、少年はヒーローの跡を継ぐ覚悟を決める。
マイルスは凄く出来の良い子ではあるけども、それでも普通の少年。だから、恐ろしいヴィランを目にして酷く怯えるし、それでも立ち上がる、その姿に応援したくなる物語なのが良かったです。
更に言えばマイルスを導くこととなるピーターの姿も印象的だった。ヒーローとしての生活に揉まれ、疲れ切った中年スパイディが、少年との出会い、成長を見るにつれて心に火をつけていく。ピーター・パーカーといえば正義感に体を動かしながらもジョークも止まらない青年ヒーローという印象だったのが、今作ではおっさん、言うなれば親世代なわけで、一番マイルスを気遣っていたり、マイルスを指導することに喜びを感じていたりというのが新鮮だった。
珍しく吹替、字幕の両方ともを観ましたが、両者に長所があったのも好印象。馴染みのある声優が揃った吹替版は慣れ親しんだアニメの感覚で観られたし、字幕は元の台詞の意図するものがストレートに表示されるので洋画的な楽しみがある。
マーベル作品恒例のエンドクレジット後の映像は何度観ても笑う。多元宇宙への鍵が明示されてるし、東映版スパイダーマンも登場するあのコミック「SPIDER-VERSE」を続編でやってくれると良いなあ。
ともあれ、ストーリーも映像も2時間見所満載の映画でした。二回観られる映画なので実質4時間!
そういえばコンタクトレンズ入れる様になって初めて3D映画観たんですけど、やっぱこれ眼鏡二重で見るもんじゃないや。
スパイダーバース観たら一気にウェブスイングやりたくなってPS4のスパイダーマン買っちゃった。いずれやろうとおもってたんだけど、このタイミングしかないと。
こっちの主人公はピーター・パーカー。スパイダーバースにも登場するヴィラン、キングピンを倒したスパイダーマンであったが、それを契機にニューヨークは更なる脅威に襲われる。
ストーリーは割といつものスパイダーマンなのですが、やっぱりスイングが楽しい。オープンワールドとして再現されたニューヨークを飛び回る。移動が楽しいオープンワールドってそれだけで満足しそうだからズルい。
ニューヨーク・マンハッタンの再現も凄いのだけど、このニューヨーク、マーベルのニューヨークなのであの建物やこの建物が…
#PS4sharehttps://t.co/4XXjWGIn5s pic.twitter.com/t5UZlzUkqs
— うー@お疲れ様&ありがとう (@U_Unchat11) March 12, 2019
まさに「誰でもスパイダーマンになれる」ゲーム。こんな感じで他のヒーローでも遊びたいなー。折角こんなに精巧にニューヨーク作り込んだんだし。